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妄想政治家が日本を「ぶっこわす」日

2015.07.15(15:13) 332

 ついに来ました…という感じですが、久しい以前から「あいつはホントにヤバい」と警告していた僕は「先見の明」を誇っていいかも知れません。しかし、その僕ですら、こんなに早く強行採決なんて露骨なやり方で安保関連法案を成立させようとするとは思いませんでした。これはあのブッシュが「大量破壊兵器を所持している」と言い張って、イラク戦争に突っ込んだとき以来の衝撃です(当時、あんなものは口実に過ぎないと、僕は周囲に言っていました。必要なら、自分が勝手に持ち込んでおいて、砂漠の真ん中の倉庫か何かで、「あった!」と発見劇を装うであろうと。それをしなかったのは感心(?)ですが、それも後で調べられると出所がバレてしまうからにすぎなかったのでしょう)。

 話を戻して、安倍晋三が深夜総理官邸で「おじいさま、見ていてください! ボクはやります! そしてあなたを超える政治家として、歴史に名を残します!」と宙に向かって叫んだかどうかは知りませんが、気分はそうだったでしょう。かつて自民党総裁・小泉純一郎は「自民党をぶっこわす!」と豪語しましたが、たしかに自民党は「ぶっこわれて」しまったらしく、主体性も意見の多様性もヘチマもなく、妄想に取りつかれた幼児人格総裁の独裁を許し、愚かしい忠勤競争に励むだけの集団に成り下がってしまったのです。公明党も、いくら巨大宗教団体の創価学会がバックについているとはいえ、これでもうおしまいでしょう。「審議が長引けば長引くほど支持率が下がるから、早く採決した方がいい」と同調したとか。どこが「護憲と平和の党」なのか、聞いて呆れます。

 批判については、すでに出尽くしています。左からはもちろん、右のまともな人たちからも「順序が違うし、方向も違う」と批判されている。このうち「違憲」の批判については、自衛隊そのものが「違憲」だし、そういう法律論だけでは「今の困難な国際政治状況」を乗り切ることはできない、なんてしたり顔で言う人もいますが、「違憲」だと批判する人たちがそうしたことも全部織り込んで、「こんなものは必要はないし、違憲だ」と二重三重の批判を加えていることは都合よくオミットしています。要するに、「話にならない」のです。

 安倍晋三は、精神科の治療か心理療法が必要な病人なのです。彼のおかしなコンプレックスが「妄想」の母体となっているので、そういう人間と理性的な議論をすることは不可能です。妄想というのは「自己完結」しているのが特徴で、だから彼は自分に好都合なことを言ってくれる「お友達」か「子分」以外寄せつけず、国会の審議だの世論の批判だの、はじめからそんなものを尊重する気はなかったのです。違憲だという批判に関しても、彼にはそんなことを顧慮する気ははなからなかったでしょう。根拠も何もなく「合憲だ」と言い張っていればいい、どのみち今の憲法なんてものは無価値なのだから、というのが彼のホンネなのです。愚かな日本人に私の「高度な政治判断」はわからない。おじいちゃま、そうですよね? 後になればボクちゃんが正しかったことを国民は認め、「あれは偉大な政治家だった」と感謝するに違いないと、勝手に決め込んでいるのです(しばらく前に田原総一朗氏が週刊朝日の連載コラムに、安倍の安保政策は「第3次アーミテージ・ナイ・レポート」の丸写しだと書いていました。その意味で彼の主体性なんてものは何もないのですが、妄想患者には元々主体性だのオリジナリティだのはありません。むしろそれが彼らの顕著な特徴だと言っていいくらいで、深い考えもなしにほいほい人の考えに乗せられ、いったんそうなると頑固そのものになるので、あのアベノミクスにしたところで一部の経済学者に吹き込まれたものにすぎないのです。このあたり、精神科医に聞けば僕が出鱈目を言っているのではないことがよくわかるでしょう。恐ろしい惨禍をもたらすことになったヒトラーのあの「反ユダヤ」妄想にしても、元々は当時珍しくなかった「ユダヤ陰謀論」の類を彼が丸呑みにしたところから生じたものだったのです)。

 彼の祖父・岸信介は安保改定と引き換えに退陣しました。総辞職に際して、「安保改定がきちんと評価されるには50年はかかる」と言った(ウィキペディア)そうですが、孫の安倍晋三も、今回の強行採決の安保関連法案に関して、同じだと勝手に思い込んでいるのです。祖父を「超える」ことは安倍晋三の悲願であり、それが彼の「コンプレックスの補償」になっているのですが、今回のこれで岸が改めたいと思っていた日米安保の「不平等性」「片務性」は克服されて、「対等な軍事同盟」により近くなったと、自負していることはほぼ間違いありません。祖父の岸がなしえなかった「民族の魂が表現された憲法」(今の自民の憲法改正草案がその雛形だとすれば、それはゲンナリさせられるものでしかありませんが)の制定をしたかったが、改正要件が厳しすぎ、かつ世論の支持もアテにできず、それは無理そうだということになって、「政府の憲法解釈の変更」という裏ワザを使い、結果として実現するのは「世界の警察官(というより、放火犯と消防士を兼ねるマッチポンプ)アメリカの下請け」にすぎないでしょうが、「アメリカの頼れる軍事パートナー」への道を開くものと考える今回の安保法制実現に邁進したのです。

 同じく出来の悪い息子で、だからこそ「父に認められたい」とやっきになっていたブッシュ・ジュニアがパパ・ブッシュが湾岸戦争(あのときアメリカ政府は世論を賛成へと誘導するために「悪魔のようなイラクの蛮行」に関する虚偽情報を流した。後で広告会社が演技指導までしていた二人の「証人」の嘘が暴露されましたが、後の祭りです)でもなし得なかった「フセイン征伐」で名をあげたい一心で、イラク戦争の暴挙に出たのと、“心理の綾”は同じなのです(アメリカの軍産複合体はこれをうまく利用した)。

 ヒトラーがその一番有名な例ですが、人類の歴史では「不幸な病人」の個人的なコンプレックスや妄想が原因でとんでもない惨禍がひき起こされたケースは珍しくない。それに追随するしか能のない多数の権力・保身亡者がそれを支え、そこに「これで一儲けできる」という魂胆のよからぬ輩まで加わって、被害をさらに拡大してしまうのです。

 幸いなことに、安保法制はそれが成立したからといってただちに惨害をもたらすようなものではない。現段階では政府に危険なフリーハンドを与えてしまったというにとどまるのです。憲法と違って、こちらは通常の国会の議決手続きに基づいて、改正することも廃止することもできるのだから、選挙で再び自民を下野させて、この安倍の「妄想法案」を葬り去ることを、僕らは真剣かつ冷静に考えるべきでしょう。日本人は「既成事実」というものに異様なまでに弱くて、先の大戦時も、「既成事実」に引きずられるかたちでどんどん泥沼に引きずり込まれていったのですが、同じ轍を踏むようなら、この国にまともな未来はないでしょう。こういう馬鹿に国会で「絶対多数」を握らせてしまった(アベノミクスにだまされた?)ことがそもそもの間違いだったのですが、まだこれから先、やりようはあるということです。

 わが国の「存立危機事態」とは、まさにこの法律によって準備されたものだったと、日本人は10年後か20年後に思い知らされるかもしれませんよ。皮肉にもそれを「防止」するのではなく、逆に「招来」する結果になるのです。じっさいそれが外交の怠慢や失策の大きな原因になって、危機を招く可能性は非常に高い。ある程度頭の中でシュミレーションしてみる能力のある人なら、僕の言っていることが杞憂に類したものでないことはおわかりいただけるかと思います。

 最後にもう一つ、右翼がいやがりそうなことを付け加えておくと、今のこうした日本の政治状況を誰より憂えているのは、国民思いの天皇皇后両陛下でしょう。憲法上、政治的な発言は禁じられているため沈黙を余儀なくされているので、それがお気の毒です。
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祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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