今年のセンター国語の問題作成者は博愛主義者か?

2014.01.24.14:43

 好意的に、僕はそのように解釈しています。そうとでも考える他はない。
 これはどういう意味かというと、「学力関係なしに、ほとんど差がつかない(マグレ次第では逆転もあり)」という試験問題を彼らは意図的に作ったということです。

 センターの中間集計では、国語の平均点は97.60点となっています。塾でも月曜日に受験生全員に集まってもらって自己採点結果を集計したのですが、国語の悪いのにはびっくりで、他の科目は大体いいのも悪いのも「想定の範囲内」でしたが、国語だけは滅茶苦茶です。この「滅茶苦茶」は、その得点が生徒たちのふだんの学力を反映した分布になっていないという意味でもそうなので、極端な言い方をすると、偏差値40の生徒も70を超える生徒も、ほとんど差がなくて、得点の仕方にしても、真面目に必死に考えたところは大方間違っていて、時間がなくて、問題も読まずにテキトーにマークをつけておいたところで半分取れていたというような話をする生徒もいて、ヤマカンと運次第で結果が大きく左右されるという、学力とはあまり関係のない世界の話になっているのです(上位層ではふだんの模試より40~50点低かったという受験生がゴロゴロいるようです。伝え聞く話では、模試の半分しか取れなかったという気の毒な生徒までいるとか)。

 そういうクソ試験、作るなよ、全く。そもそもが基礎学力をはかる試験で源氏物語なんか出すということからして見識が疑われるのですが、元々マーク方式で国語力が正しくはかれるはずもないのだし、センターは国語を“先行廃止”したらどうなのかと思います。塾の生徒たちの成績を見たかぎりでは、去年の試験の方が、同じ難しくてもそれなりに個々の生徒の学力を反映した得点分布になっていたという印象なので、今年のこれは史上最悪のクソ問題だったと言ってよいでしょう。「責任者を出せ!」と怒鳴り込まれても致し方ないのではありませんか? 僕は人間ができているので、「学力差が反映されない試験を故意に作った」と解して、「博愛主義者」と呼ぶにとどめますが(近々自分で実際に問題を解いてみて、ここに「講評」を載せる予定です)。

 この心ない国語のせいで、目論見が大きく外れて、志望校変更を余儀なくされたという受験生が少なくないようですが、何はともあれ、気を取り直して頑張ることです。元々難関大は二次配点が大きいので、極端にひどくないかぎり、勝負は二次の出来具合で決まる。それは裏を返せば、センターだけ取れても二次の記述学力がなければお話にならないということですが、二次の準備をしっかりしてきた人は、センターの国語をしくじったくらいで凹む必要はないのです。「おのれ、くそセンターめ!」という怒りをバネに、頑張るといい。ものは考えようで、そういうのもモチベーションアップに活用できるのです(私立のセンター利用がそれでコケたのは仕方がないとして)。

 勝負はこれからですよ。
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