FC2ブログ

タイトル画像

甘言の研究

2013.01.14(16:27) 191

 以下は「『あなたが出たら100人当選』小沢氏、嘉田氏を説得?」と題された朝日新聞の記事です。

【滋賀県の嘉田由紀子知事は13日、大津市での後援会新年会で講演し、昨年12月の総選挙に向け日本未来の党結党を表明する3日前の同11月24日に小沢一郎衆院議員と会談し、「時間がない」「国政にかかわり得ない」と難色を示したのに対し「あなたが出てくれたら100人通る(当選する)」と説得され、結党を決断した、と明かした。
 嘉田氏は「後から思えば信じるべきではなかったが信じてしまった」と改めて陳謝した。嘉田氏によると、小沢氏とは結党までに3回ほど関西地方で会い、「(嘉田氏が初当選した)2006年の知事選の時に私はあなたを応援したかった」との話を切り出され、結党を促されたという。
 嘉田氏は総選挙では未来の候補者の多くが小選挙区で民主党と競合し、原発ゼロが十分争点にならなかったとし、「負けるべくして負けた」と述べた。講演後には記者団に「(結党前に)候補者リストを見ていたら100議席取れるなんて信じない」と話し、競合が多いことが分かっていれば、党の代表に就かなかったとの考えも示した。】(ここから先は「会員登録」しないと読めないとのこと)

 これは小沢氏の側からは「言ってない」と否定されるかも知れませんが、いかにも“策士”小沢一郎のやりそうなことです。嘉田氏の方は、「衆院百人の議員を擁する政党の党首」という幻想にまんまと乗せられて、大恥をかくだけではなく、地元での信用さえ失ってしまったのです。小沢氏としては、「未来の候補者の多くが小選挙区で民主党と競合し」と記事にありますが、それは百も承知だったはずで、本気で民主党支持層の票を横取りし、「支持政党なし」層の大部分も吸収して、当選できると踏んでいたのでしょうか。それとも「小沢外し」の憎っくき古巣民主党の票を減らして、そちらの候補者を落としさえすればいいと考えていたのか? 何にせよ、喜んだのは自民党だけだったということになるわけで、「策士、策に溺れる」の言葉どおりになってしまったわけです。

 こういうのは「魚心あれば水心」で、想像するに、嘉田氏には昔の西独の「緑の党」がイメージにあったのかも知れません。あれは連立政権の片翼を担い、環境保護立法など、多くの成果を挙げました。日本でも同じことが…と思ったのかも知れません。その弱みを衝かれて、ついつい小沢氏の「おいしすぎる」話に乗せられてしまった。

 しかし、「小沢が黒幕」だというので清新のイメージは失われ、前にもここにちょっと書きましたが、小沢案と見られるKYもいいところのおかしな「新・こども手当て」なんかぶち上げるにいたって、自分の側から「争点をぼかす」羽目に陥り、自滅したのです。その果てに、小沢氏とは“離婚”。初めから“結婚”すべき相手ではなかったのです。

 このように、人気のある人、大きな権力や財力のある人は、おかしな人間が甘言たっぷり、揉み手をして擦り寄ってくることが多いので、用心しなければなりません。昔は無責任にヨイショをする手合いにはロクなのがいないというのは常識で、まともなオトナでそういうのに引っかかる人は少なかったものですが、今はそうではないようなので、全般にオトナが幼稚になっているのでしょう。やたら「前向き」ぶりたがる、ケーハクな米国式ポジティブ・シンキング(いわゆる「プラス思考」)の悪影響なのかな、とも思いますが…。

 人気もなければ、権力・財力もない僕ら庶民はこの点、安心ですが、それでもどんな陥穽が待ち受けているかわからない。僕は昨日、冷たい小雨が降る中、事情があって遅らせていた親子三人での神社への初詣をすませました。それでいつものようにおみくじを引いたのですが、何とその中に「女難の恐れあり」と書かれていたので、一瞬「何?」と思ってしまいました。僕はたぶん女性運はいい方で、若い頃は人並に色々経験しましたが、性悪女に引っかかって苦しめられたというようなことは一度もない。こんな文言のおみくじを引いたのも初めてです。

 これをいわゆる「プラス思考」で考えるなら、「まだまだ女性にモテる」ということなので、喜んでいいと思われるのですが、この年で「女難」などというと、それは悲惨なことになるのは明白です。

 あのおみくじというやつには、和歌のようなものがついていて、その文句は忘れましたが、「初めはよそさうに見えるが、実はそこに隠れた落とし穴がある」というような意味のことが書かれていました。だから、ホイホイ誘惑に乗って馬鹿を見ないように気をつけろ、ということなのです。

 僕はめんどくさいことが嫌いで、めんどくさいことの最たるものの一つは女性問題だということもよく承知しているので、「これはちょっとアブナイな」と感じたときは、いつも身を翻してきたつもりですが、それができないほど魅力的な女性が出現するということなのでしょうか? あまりありそうもない話で、眉間に皺を寄せた父を息子はニヤニヤしながら見ていましたが、「神の警告」ともなれば、あながち無視もできないので、今年は心してかからねばなりません。

 それにしても、こういうおみくじ、会社でフリンしているサラリーマンが引き当てたら、かなりぞっとするのではありませんか? 修羅場と、それに続く家庭崩壊が、目の前に大きな口を開けて待ち構えていると警告されるようなものだからです。

 皆さん、甘言と誘惑には気をつけましょうね。嘉田氏の「反省」と僕が引き当てたおみくじは、共に「初めはよさそうに見えても、しまいには馬鹿を見る」悪魔の誘惑がそこらじゅうに転がっていることの警告と読めるものだからです。

 僕としても、来年ここに「やっぱりあれは当たってました」と書かなくてすむように頑張り(?)たいと思います。「全然そんな気配はありませんでした」と報告するのも何だか情けない気がするのですが…。
スポンサーサイト





祝子川通信 Hourigawa Tsushin


雑談 トラックバック(-) | コメント(-) | [EDIT]