反省のない凶悪犯が自殺したらどうなるか?

2012.12.13.17:16

 これは例の尼崎連続怪死事件の主犯、角田美代子被告(64)のことです。先日、留置場で自殺しているのが見つかったそうで、警察はこれで事件の全容解明が困難になったと頭を抱えているようです。

 何でも、「もう生きていても仕方がない」とか「死にたい。どうしたら死ねるか」などと漏らしていたとのこと。とことん自分勝手で無責任なこの女の性格がよく出た最後だという感じで、釈然としない思いをもたれた方も少なくないでしょう。

 大勢の人を苦しめて死に追いやり、何人もの、彼女と会わなければ犯罪者になどならずにすんだであろう人たちの人生を根底から狂わせておいて、「もう生きていても仕方がない」とは恐れ入るからです。彼女は常習的かつ悪質なモンスター・クレイマーでもあって、表に出なかった事件の被害者も含めれば、おそらく何百人もの人々が彼女の被害に遭ったと言えるでしょう。しかし、最後の最後まで、自分のことしか考えていなかったのです。その自殺は今後自分に加えられるであろう刑罰を逃れるためのものにすぎません。

 その生育環境には大いに同情すべき点はあったようですが、それだけでは説明がつかないので、彼女は自己愛性人格障害の時代と社会が生み落とした鬼っ子だったと言えるかも知れません。

 迷信深い、とわらわれるかも知れませんが、僕は「あの世」というものを信じているので、その個人的見解に従えば、彼女はおそらく、最悪の人間が押し込められる地獄の一角で、これから長い償いの苦しみを味合わされることになるでしょう。自分が他人に加えた理不尽な苦痛、恐怖、絶望感を、見るも恐ろしい赤鬼、青鬼たち(それは実は天使が別の姿をとったものですが)にこづき回されながら、順に一つずつ、骨の髄までしみるようなかたちで追体験させられるのです。この世の裁きは逃れられても、あの世での裁きはそうはいかない。「世界がこんな仕掛けになっているなんて知らなかった!」と今さら嘆いても遅いので、人間に与えられた自由を悪用した者の、それは避けられない運命なのです。

 その意味では、生きて処罰を受けていた方が、地獄での処置はそれに応じて軽減されることになっただろうから、彼女にとってもまだ楽だったわけです。事件の全体が解明されれば、今の法律運用からしておそらく死刑判決が出ていたでしょうが、その場合には、地獄での滞在期間も比較的短くてすんだでしょう。

 なんで誰もそれを教えてやらなかったのかと思いますが、考えてみれば、そういう話が通じるような人間なら、初めからあんな悪逆非道なことを重ねたりはしなかったわけで、言っても無駄だったかも知れません。真に無明(仏教用語で「むみょう」と読む)の深い人間とはそういうものです。お釈迦様のような人ならそれをわからせることができたかも知れませんが。

 この「地獄」の観念は、各種宗教で、洋の東西を問わず悪用されてきたもので、今でもカルト宗教などでは「おまえは地獄に落ちる!」と信者たちを脅したりするのに用いられているようなので、扱いは慎重でなければなりませんが、今の用例は正しいものなので、被害者の遺族はそれを信じてよいのです。身勝手でいかれたカルト宗教の教祖を罵倒したぐらいで地獄に送られることはないが、罪なき人をゆえなく苦しめた人間は死後確実に地獄送りになるのです(前アメリカ大統領、ジョージ・ブッシュ・ジュニアなども死後は地獄行き間違いなしと、僕は見ています。あの世では、行為についての公正な評価に基づき、俗世のキリスト教原理主義の信者だったことなんかは些かも斟酌されないので、たぶんそれはヒトラーの「特別室」と隣あった豪華な地獄の居室で、とりわけ凶暴な鬼たちと多彩な拷問道具一式が待ち受けていることでしょう)。

 こうした点、「あの世の沙汰」も含めれば、僕らは世界の「正しさ」を信頼してよいと思われるのです(人間がつくったこの病的な文明世界の「正義」はすこぶる疑わしいとしても)。それが誰の目にもわかるようなかたちで示されていないのは、神はあくまで人間が自由に、自発的・主体的に判断して行動することを期待しているからです。モラルとは本来そういうものだからです。

 偏狭な愛国主義教育なんかするより、そういう「ごまかしようのない神の眼」がそこに存在するのだということを子供たちに教えたほうがよいのではないでしょうか。悪質ないじめなんかも、そうすれば減るかも知れませんよ。僕の母親は昔、こう言って笑っていました。年の離れた下の弟が生意気盛りの中学生の頃の話ですが、いちいち口答えしてきて手に負えないので、「おまえがどこかで悪さをして、誰にもバレなくても、神様はちゃんと見てるんだからね!」と言うと、それだけは不思議と効き目がある、というのです。
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