出願大学の決め方

2012.01.19.17:38

 昨夕、大学入試センターから中間集計の「平均点一覧」が発表されました。英語は126.4点で、最終結果との誤差は±2点ほど見るとして、「去年より易化で、125点は行く」という僕の試験当日深夜時点での見立ては正しかったことになります(予備校の予想で一番近かったのはベネッセ・駿台の126点。他は120と122でした)。あの記事には書きませんでしたが、僕が平均点が上がると判断した理由の一つは、大問3のCの問題が、今年は解きやすいと思ったからです。長文の途中補充のあの手の問題は曖昧さを免れず、下手にひっかかると時間を食われてしまうことがあるので注意するよう生徒たちには言っていたのですが、今年は前後の文脈からすっきり確定しやすかった。あれだけで18点もあるのです(ああいう問題でヘンに難しいのは感心しないので、今年のはよかったと思うのですが)。塾の生徒たちに聞いても、今年のあれは解きやすかったということです。

 問題はここから先で、生徒の多くは志望大学に照らして「ビミョーな成績」で頭を悩ませられるのですが、これも毎度のことで、大方の場合は初めから「ビミョー」なあたりが第一志望になっているわけです。二次の比重が仮に5割とすれば(難関大ほど二次比重は高くなりますが)、極端なビハインドか、センターでどっさり“貯金”ができたというのでなければ、結果は二次の出来次第ということになる。センターだけで結果が読めるというのは、センターの比重が八割近いというような大学だけです。でなければセンターリサーチでAでも落ちることがあるし、逆にDでも受かることがある。あのリサーチ自体が、そんなに正確なものではありません。国立は各学科の定員が少ないこともあって、その年の実際の倍率がどうなるかで難易度がかなり大きく変化してしまうということもあります。

 しかし、占い師よろしく志願先動向の予測に時間を取られて右往左往するより、二次の問題がどの程度解けるかが鍵なので、二次の科目、問題の性質、自分との相性をよく見て、いったんここと決めたら気を散らさず対策勉強に集中することです。今はほとんどの大学が合格最低点を公表しているので、センター平均点の変動も加味して計算すれば、二次でどれぐらい取る必要があるかがわかる。それをベースに、獲得目標点(5~10%増し)を決めて勉強すればいいわけです。この問題でこんなに取るのは到底無理だなと判断すれば、志望校を変える。僕自身は、その大学の問題にもよりますが、5割取れれば足りそうだというときはゴーサインを出し、7割以上必要というときは再考を促します。英語の場合、力のある子なら二次でも7割取ることはそんなに難しくないと思いますが、数学や理科では大学によっては非常に難しい問題が出るので、そこらは総合的に判断しないといけないのです。

 あとはやはり、そこが自分が行きたい大学・学部であるかどうかです。それで意欲がずいぶん違ってくる。上に述べた中間、二次で6割もぎとらないといけないというときは、そこがその生徒のほんとに行きたい大学なら、僕は“突撃”サインを出します。記述に弱く、二次用の勉強をロクにしていないというのならまた話は別ですが、とくに問題が難しくないかぎり、ことに文系ならその程度は取れる。後期か私立の押さえをちゃんとしてさえいれば、勝負すればいいのです。そのあたりなら勝負は五分五分で、そんなに無謀な企てではありません。

 以上は一般論ですが、二次の問題もロクに見ないで、ここはA判定だから受かる、ここはCだから厳しいなんて、センターリサーチの結果に振り回されて後で後悔する受験生も少なくないようなので、冷静な分析と、明確な決断をして、あとは心を強くもって本番に臨むことです。試験はメンタルが非常に大きいので、これで行くと決めたら、グタグタ結果の心配なんかしないで、「人事を尽くす」のに専心することです。そしたら運命が味方してくれることも、それだけ多くなるでしょう。

 受験生諸君の健闘を祈ります。
スポンサーサイト
プロフィール

大野龍一

Author:大野龍一

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR