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 「傍迷惑亡国暴走老人」ガースーに関するドキュメンタリー

2021.07.31(14:05) 853

 まず、アメリカCNN日本語版にこういう記事が出ていました。

デルタ株、水痘に匹敵する感染力 CDCの内部資料が警告

 CDCの資料によると、デルタ株は1人の感染者が平均8~9人に感染させる。これは水痘と同程度。一方、変異前のコロナウイルスは通常のかぜと同じく1人の感染者から約2人にうつるという。
 またデルタ株に感染した場合は、ワクチン接種者であっても未接種者と同じくらい人にうつす可能性がある。
 ワクチンは90%以上の確率で重症化を防ぐが、感染そのものの防止効果はそこまで高くない。このためワクチンを接種していても感染する「ブレークスルー感染」が起こりやすいと、資料は指摘する。
 また資料では複数の報告を引用しながら、デルタ株がより重い症状を引き起こす可能性にも言及。「戦況が変わったことを認識するべき」として、ワクチン接種の義務化と誰に対してもマスク着用を求めることを推奨している。


「コロナはただの風邪」なんて呑気なことを言っているのは、ポジショントークに終始する、非科学的で誠実さゼロのガースーのお友達ぐらいのものでしょうが、これを読むと、ワクチン接種だけではちっとも「安全、安心」なんかにはならないことがよくわかります。コロナの感染者はそのとき無症状や軽症であっても、半年、一年後でも後遺症に苦しめられることが少なくないというので、最近はそのことも注目されるようになっています(十分な研究の蓄積がまだないからその深刻さもわからない)が、デルタ株ではその症状はさらに重くなる(当然、後遺症に悩む人も増えるはず)上に、桁外れの感染力をもっていて、ワクチン接種者も症状が比較的軽度に抑えられるというだけで、それは感染を防ぐ防壁にはならないので、それを知らないと彼らも一緒になってウイルスをまき散らすことになる可能性が高い、ということです。別の記事では、このままウイルスが変異を繰り返すと、そのうちワクチンそのものが効かないスーパー変異株が登場するかもしれないという見通しまで述べられていました。

 こう言うと中国に怒られそうですが、武漢ウイルス研究所はしなくてもいいよけいな「コウモリ研究」をした挙句、全く難儀なものを“流出”させてくれたものです(80%ぐらいの確率でそうだろうと僕は思っています)。とにかく、習近平ウイルス…ではなかったコロナウイルスは、ますます強力になりつつあるわけです。

 一時は絶望的に治療が困難と見られていたエイズも、今はいい薬ができていることからすると、これも何とかなるのでしょうが、広がりの規模ではエイズとは比較にならないから、これはほんとに大変だなと思います。僕は当初スペイン風邪と同じで、収束に三年ぐらいはかかるだろうと思っていましたが、三年で済みますかね? 下手すると、儲かったのはワクチンを製造する製薬会社だけで、世界中がボロボロということになりかねない。これに地球温暖化による異常気象の頻発に、巨大地震なんか加わるとどうなるのか? 前者(大洪水や旱魃など)はすでに現実のものとなっていますが、災難というのは割と固めてやってくるものなので、日本では南海トラフ地震や首都圏直下型地震は「時間の問題」と言われているし、次から次へとやってくるとどうなることやらと思います。

 おまえのように無駄に不安を煽る奴が一番よくないのだと叱られそうですが、自分に好都合な希望的観測のみで現実を直視せず、事が起きてからヒスを起こして周りを怒鳴りつけながら、その場しのぎの泥縄式対応を繰り返すガースーみたいな無能な人間ほど恐ろしいものはありません。今回の感染爆発にしても、落ちる一方の政権を何とか浮揚させ、選挙を有利にしたい一心で、道理にかなった専門家や世論の反対を押し切って五輪を強行開催して、お祭りムードをつくり出し、かんじんなことはそっちのけで、日本人選手がメダルを取るたびに自分のツイッターで無意味な「おめでとう」投稿を連発しているうちに、東京を中心に感染者数は爆発的に増えて、「それ見たことか」と言われるような事態に陥ったのです。「バカの見本」としか言いようがない。それが何と、この国では総理大臣をやっているのです。

 医療現場の逼迫が伝えられても、それは現場で何とか対応できるようにしてくれ、と言うだけでしょう? 命を預かる現場の人間は言われなくても何とかしようと必死になるから、これまでもそれで何とかなってきただけにすぎません。これがこうなったら、次はこうして…という先を見越した指示をガースーがてきぱき出しているなんて話、聞いたことは一度もありません。誰がやってもコロナ対応は困難な問題ですが、専門家の話も全然聞かないし、独りよがりの思い込みで事態を悪化させつつ、最低最悪の対応を繰り返すだけだから、支持が全く得られないのです。

 今の状況は明らかに国難ですが、大方の人が憂慮しているのは、よりにもよってそういうときに彼みたいな無考えなアホが総理大臣をやっているということです。社会の停滞やコロナ、異常気象や、やがて来るであろう大地震以上に、それが恐ろしい。彼の存在そのものがすでにして一個の巨大な災厄なのです。ヴィジョンや指導力なんてカケラもないのは、取り巻きの政治家や官僚たちが一番強く感じていることでしょう。ここまで無能なクソだったとは、さすがに彼らも思わなかったはずです。二階や、安倍、麻生なんて頭のネジが緩みすぎた、揃ってロクでもないのが“重鎮”の政党では、それも不自然なことではないなと、最近僕は妙にナットクさせられているのですが…。

 以上はついでの前置きで、僕が驚いたのは、何と昨日7/30、ガースーを主人公にしたドキュメンタリー映画『パンケーキを毒見する』が封切られたというニュースです。ぜひ観に行きたいと上映館を調べたら、九州地区では福岡と熊本のみでがっかりしましたが、Netflix あたり、これを入れてくれませんかね?(できれば総選挙前に)。予告編を見ると、ガースーの魅力満載のようです。

「菅さんは本心を見せなかった」菅首相の素顔に迫る映画初日舞台挨拶で古賀茂明氏らが“パンケーキ政権”バッサリ

 監督インタビューも出ています。後編の「『菅総理はトップの器じゃない』パンケーキにダマされた」は、記事の最後をクリックすれば、続けて読めます。

菅総理はサラリーマン的に“人事”で脅す。笑うしかない裏側に迫る<前編>

 次のものは<後編>からの引用です。

――映画の後半では赤旗が「桜を見る会」のスクープをしたことなどを取り上げて、ジャーナリズムの在り方についても言及しています。

内山:菅内閣を追っていく中で、総務省の幹部官僚たちが広告代理店から接待を受けていたことが明らかになりましたが、最近の政治に関するスクープは新聞発ではなくて週刊文春発なんですね。新聞の役割は何なのだろうかということを考えざるを得ませんでした。なぜ新聞がスクープを取れないのかと。

 昨年の10月、菅首相が大手の新聞記者を招いてパンケーキを食べながら意見交換をするという会を開いた時に大きな批判が集まりました。ところが、パンケーキの会に参加した記者たちは「首相の行動をすべて把握するのが記者の役割なので参加するのが当たり前だ」と言います。相互に緊張感を欠いた関係になっているのでは、と疑う感覚すらないようです。

 しかし、パンケーキの会で出た菅首相のコメントを発表することよりも大切なことは、現在の内閣に不正がないか、そして、実際に何が行われているのかを長期的な視野から検証することですよね。ところが、記者の人にこの点について質問すると、実売数の減少でスクープを取ったり、調査報道的なことをやる予算や時間がもう新聞社にはないと言い訳されました 。

 起きている出来事の検証や不正を暴くということよりも、発表された事実を間違いなく流すということに力を注いでいる印象です。劇中で近現代史研究家の辻田真佐憲さんが解説していますが、その姿は戦前の「大本営発表」をしていた時代に近いのではないかと。

――「スポンサーなどのしがらみなく事実を追って書きたいので、大手の新聞記者ではなく、赤旗の記者になった。そのためにハードルはあったが共産党員になった」と語る赤旗の記者が登場します。

内山:ある意味純粋ですよね。「そういう人もいる」ということを伝えたくてあのシーンは入れました。多くの人から好感が持てたと評判がいいです。

 元気なのは文春と赤旗だけで、大手新聞は、皆さんまだ憶えておられるでしょうが、安倍の御用新聞として有名だった読売など、逆に官邸側のリークによる「出会い系バー通い」記事で、当時加計学園問題を正面から批判していた前川元事務次官を人格的に貶めようとしたほどです。あれは当時官房長官だったガースーと公安警察のボス、杉田が仕組んだことだったのでしょう(例の学術会議事件でも、名簿に×をつけてガースーに差し出したのは杉田です)。文春はその後、出会い系バーで前川氏と知り合ったという女性の擁護的な声を取材して、ガースーの悪だくみはめでたく潰えたのですが、ほんとに今の新聞は何をやってるのかわからない。

 ガースーもこういう下劣な権力乱用をする点では並外れて“積極的”なのです。闇の中でうごめく下等生物みたいなもので、そういうのを表に出すとこういう無残なことになる。にしても、「記者の人にこの点について質問すると、実売数の減少でスクープを取ったり、調査報道的なことをやる予算や時間がもう新聞社にはないと言い訳されました」というあたり、情けないの極みで、どうでもいい記事は山のように載せて、かんじんかなめなところは突っ込みゼロだから、わざわざカネを払って読む価値なしとして、なおさら新聞の部数は減るのです。眠たいのは皆さまのNHKのニュースと同じで、ネットで読む記事なども、途中から有料になっていても、どうせ大したことは書いていないのだろうと思うから、そこから先に進む気にはなれないのです。それくらい底が浅く、人畜無害なので、わざわざカネを払って読む気にはなれない。ブンヤは記者クラブでペーパーをもらってそれを写していれば務まるのだから、楽な商売だよねということで、相手にされなくなる。当然、権力の側にとってはこわくとも何ともないわけです。根拠のない陰謀論やフェイクニュースがはびこるのも、踏み込んだ、体を張った取材を忘れたナアナアの既成メディアに対する不信がかつてないほど強くなっているからで、こちらも大問題です。

 日本にはマイケル・ムーアのような権力と真っ向勝負する、無遠慮で皮肉の利いた良質なドキュメンタリーを作る人がどうしていないのだろうと、かねて僕は不思議に思っていましたが、河村光庸プロデューサーや内山雄人監督のような人がいてくれて、ほんとに幸いでした。近くに上映館がある方は、ぜひ観に行ってください。僕も何とかして観たいものだと思っています。


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祝子川通信 Hourigawa Tsushin


2021年07月
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