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韓国は検察の反乱、日本は Go To トラブル

2020.11.27(12:42) 781

 グーグルのニュースサイトに韓国文政権のハチャメチャに関する次のような記事が二本出ていました。上の元記事は朝鮮日報、下のは元駐韓大使の武藤氏によるものです。

韓国法相による職務排除に検事350人が集団反発「嘆かわしい」との声も

韓国、不正追及の検事総長を政権ぐるみで排除の異常

 前から僕はこの法相による検事総長職務停止事件を「ありえない」と思いながら、「しかし、あの国では十分あり得るな」と一種の既視感を覚えながら見ているのですが、文在寅は音無しの構えで、これはあの徴用工大審院判決のとき何もしなかったことや、慰安婦合意を一方的に無効化してそのまま放置してしまったときと同じです。あのときは国内の「反日世論」に迎合すれば相手国の国民感情や国際法を無視しても何も言われない(むしろ支持率が上がる)という計算があったのでしょうが、今回のこれは、身内の不正や犯罪(前法相の「疑惑のタマネギ男」ことチョ・グクをはじめ、あまりに多すぎる)を検察が取り調べるのを妨害することだけが目的で、韓国内においてもごく一部の「コア支持層」を除いて、まず支持は得られないでしょう。韓国には「国民情緒法」と時の政権による「人治」があるだけで、全然「法治国家」ではないという他国からの評価を地で行くもので、その意味では「わかりやすい」のですが、ここまでいくと「わかりやすい」も度を越して、世界の笑いものになるのは避けられない。李氏朝鮮時代からの“伝統”たる利己的独善的な両班の「党派の、党派による、党派のための政治」が綿々と受け継がれていることの何よりの証拠だからです。

 わが国も安倍政権時代に韓国にぐっと近づき、「お友達の、お友達による、お友達のための政治」が露骨になっていて、今頃になって例の「桜を見る会」の安倍後援会による不正会計がニュースになっていますが、菅総理肝煎りの Go To 何とかも、彼は学術会議任命拒否事件で支離滅裂な理由のこじつけをする一方、自分の重要なスポンサーの一人である「ぐるなび」の創業者(今も会長を務める)を文化功労者に選出し、この Go To キャンペーンも、そうしたお友達(むろん他にも多数いる)に奉仕するものでもあって、そのあたりの「まぶし加減」が絶妙だと言われていますが、コロナ感染が拡大する中、医療関係者からは中止の要請が次々寄せられ、しかし、「経済を回さねばならない」として、自分のメンツが潰れるのを何より恐れているからだという見方もありますが、一種の思考停止状態のまま、やめられない状態に陥っているようです。

 しかし、このキャンペーン、元から僕に不可解なのは、コロナで大打撃を受けている人たちは旅行や会食どころではないので、そんなものは利用する人がほとんどいないと思われるので、要は税金を使って、コロナでやられていない人たちの遊興に財政支援をして、それでもって観光地や飲食業にカネを流そうとしているだけの話なので、それならよけいな手間はかけずに後者の人たちに休業支援をすればいいだけの話に思われますが、それでは「ぐるなび」などが儲からないので、そういうよけいなことをしてるだけに思えることです。要するにこれも「お友達政治」の一環ではないのか、僕などにはそう思えて仕方がないのです。遊興の余裕のある人は自腹で会食したり、旅行に行ったりすればよいでしょう。率直に言えば、こういうのは人を卑しくするだけの政策ではないのか。

 医療関係者はこのまま患者が増え続ければ、いずれ現場がパンクしてしまって、「助けられる人も助けられなくなる」事態になるのを心配しているようですが、僕のような塾関係者は、全然必要性もない時期(三月で、ちょうど生徒の入れ替え時に当たっていた)に政府に学校全国一斉休校の要請など出されて、大打撃を受け、そのまま回復もはかばかしくないまま今に至っているのですが、このまま感染が拡大すると、来年の入試がどうなるのか、心配しているので、大会場で行われる新共通テスト(それでなくても混乱が予想される)はどうなるのか、その後の私立一般入試や国立二次などでは、受験生が受験のために大移動するので、それが感染のさらなる拡大要因になりかねないわけで、その前にある程度沈静化していないと困るわけです。そういうことも考え合わせると、つまらない Go Toキャンペーンなんかはさっさと中止してもらって、感染拡大防止のための明確な手を打ってもらいたいのですが、ケチな己のメンツやお友達へのサービスなどで中止に踏み切れず、そのまま冬場で感染者が高止まりし続けるということになると、その悪影響は広範囲に及ぶので、支持率が下がって首相を辞任すればすむという話ではなくなる。そのあたり、彼はどう考えているのでしょう。

 韓国の文大統領は身内の暴走をなすすべもなく傍観して、蟻地獄に落ちかけているわけですが、菅総理も、自分のメンツや利害関係者の思惑に反するというのでズルズル中止の決断を遅らせ、感染の拡大に手を貸せば、同じ運命になる。「いや、あれは Go To のせいではなく、季節的要因のためだったので、批判は当たらない」と、後で例の馬鹿の一つ覚えを繰り返すつもりなのでしょうか? そう言いかねないという気はしますが、それは為政者としての当事者能力がまるでないということの証明になるので、それで納得する国民はほとんどおらず、選挙でのボロ負けを恐れる自民はあわてて首相のクビのすげ替えに走り出すことになるでしょう。学術会議問題でミソをつけて、コロナ対応の失敗で終わる短命政権になりそうです。政権の御膳立てをしたあの食えない二階がそのときどう動くか、そのあたりは見物ですが、ずいぶんと低次元な政治ドラマを日本人はまた見せられそうです。



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祝子川通信 Hourigawa Tsushin


2020年11月
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