PTA総会に諮ってから決めるというような話で、生徒たちにもまだ詳しいことはよくわからないようですが、延岡高校はこれまでの「課外不受講届」を、「受講」「不受講」どちらかにマルを付けて出す、というやり方に変えるようです。「不受講届」というのは、不受講希望の場合にのみ出させるというかたちで心理的抵抗を大きくし、出すのを困難にさせようという姑息な思惑が感じられて実にセコいと僕はここで批判していましたが、今度はもっと“公正”なやり方にする、ということなのでしょう。
しかし、実は問題はまだ残っているので、生徒たちの慢性的寝不足の深刻な要因になっている朝課外は、教育的見地からしても“不適切”なのでいらないとして(だからほんとは延岡星雲高校のように潔く廃止を宣言すればいいのですが)、3年生の場合、部活引退後は夕課外が始まって、そちらは受講したいという生徒はかなりの数いるようです。だから両方を分けて、どちらか一方だけ選択するというオプションを与えてくれればいいのですが、それはできないとなると、朝課外はいらないと思っている生徒も、夕課外には未練があるという場合、仕方なく朝課外も受けざるを得ないということになって、不満は解消されないのです。
もう一つ、課外で平常授業の続きを平気でやる先生がいるそうで、それだと課外に出ないと平常授業もわからなくなってしまいます。これは完全な“反則”なので、それだと別のかたちで課外受講を強制しているのと同じです。こういう理不尽なことはいわゆる「意識の高い」地域や都会なら、生徒からも親御さんたちからも怒りの声が続出して、まず絶対に許されないでしょう。課外が正規のものではなく、ましてや選択を前提とするものである以上、許してはならないルール違反です(そもそもこれは法律違反だということを、学校側はご存じのはずです。裁判で訴えられたら負けますよ。土地柄、そんな思い切ったことをする親や生徒はいないと高を括っているのかも知れませんが)。
だから、そこらへんのことはちゃんと考えて新しい「課外受講・不受講届」を提示する必要がある。①全部受けない、②全部受ける、③朝課外・夕課外のどちらかを指定して一方だけ受講する、の3つを選択可能にして、さらに④課外で平常授業の続きをするようなルール違反は行わない、という確約を与える必要があるのです。
1・2年の場合は、夕課外はないので、①②と④、3年の場合は①②③④、ということです。それを明示して、生徒に選択させる。③のオプションは入れるのに何の困難もない。朝課外の費用に、夕課外の費用を上乗せしているだけだろうからです。両方が1万ずつの計2万円なら、夕課外のみ選択の生徒は1万ということにすればいいわけです(今の正確な金額を僕は知りませんが)。
いちいちうるさい奴だなと、学校や県教委は思うかもしれませんが、これが意思決定上、重要な論点だということは、生徒の立場に立って考えるならわかるはずです。生徒たちにも「書いといてあげるよ」と約束したので、これは彼らの代弁のようなものなのです。
僕が親なら、むろん、①にマルを付けて出せ、と子供に言います。廉価なネット予備校まである今の時代、受験勉強で学校の古くさいシステムに依存する必要はないからです。自分でメニューを考えてやった方が効果的な勉強ができる。一年前の卒業生の中に一人勇気のある生徒がいて、堂々と「不受講届」を出し、そこまではよかったものの、「何でおまえだけこんなものを出した!」と担任に呼び出されて“説得”攻勢に遭って閉口していた(出したのは学年で二人しかいなかったそうで、二人とも女子でした)ので、今回はもうそんなことはないだろうから、「もっと早くそうしてくれていたら…」と彼女は思うはずです。
ついでに書いておくと、延岡高校には日向からの電車通学組がかなりの数います。彼らは朝課外に間に合わせるために、毎朝特急を利用しなければならず、それに300円余分にかかっているのです。月に20日としても、毎月6000円の余分な出費です。年間だとかなりの額になってしまいますが、あの朝課外にその費用に見合った内容があるとはとうてい思えないと、うちの塾に来ていた生徒全員が言っていたとお伝えしておきます。
とはいえ、これは以前と較べれば進歩です。生徒や親御さんたちがどういう判断を下すのか、以後は黙って見物させてもらうつもりですが、仮に上記のような選択肢がちゃんと用意された上での選択になったとすれば、僕は二度と生徒たちの泣き言は聞かなくてすむようになるでしょう。なぜなら、彼らは自分で選択したのだから、泣き言は言わないはずだからです。朝課外をやる先生たちも、以後はやりやすくなるでしょう。進んで選択した生徒たちなので、寝てばかりいる生徒は激減すると見込まれるからです(中には課外を取らないと学校側の心証を害して、推薦をもらえないのではないかと心配する生徒もいるようですが、そんな馬鹿なことはありえません。そういう心配までするというのは、いかに歪んだ教育環境で育っているかという証明のようなものですが…)。
ともかく、そういうわけなので、不満が出ないように、学校は以上のことをよく考慮して、適切な課外選択オプションを用意してあげて下さい。
そうすれば、僕が課外のことをとやかく言うのは、これで最後になるでしょう。学校(県教委)と“敵性塾教師”の僕の間に、ついに「和解の日」が訪れるのです。
しかし、実は問題はまだ残っているので、生徒たちの慢性的寝不足の深刻な要因になっている朝課外は、教育的見地からしても“不適切”なのでいらないとして(だからほんとは延岡星雲高校のように潔く廃止を宣言すればいいのですが)、3年生の場合、部活引退後は夕課外が始まって、そちらは受講したいという生徒はかなりの数いるようです。だから両方を分けて、どちらか一方だけ選択するというオプションを与えてくれればいいのですが、それはできないとなると、朝課外はいらないと思っている生徒も、夕課外には未練があるという場合、仕方なく朝課外も受けざるを得ないということになって、不満は解消されないのです。
もう一つ、課外で平常授業の続きを平気でやる先生がいるそうで、それだと課外に出ないと平常授業もわからなくなってしまいます。これは完全な“反則”なので、それだと別のかたちで課外受講を強制しているのと同じです。こういう理不尽なことはいわゆる「意識の高い」地域や都会なら、生徒からも親御さんたちからも怒りの声が続出して、まず絶対に許されないでしょう。課外が正規のものではなく、ましてや選択を前提とするものである以上、許してはならないルール違反です(そもそもこれは法律違反だということを、学校側はご存じのはずです。裁判で訴えられたら負けますよ。土地柄、そんな思い切ったことをする親や生徒はいないと高を括っているのかも知れませんが)。
だから、そこらへんのことはちゃんと考えて新しい「課外受講・不受講届」を提示する必要がある。①全部受けない、②全部受ける、③朝課外・夕課外のどちらかを指定して一方だけ受講する、の3つを選択可能にして、さらに④課外で平常授業の続きをするようなルール違反は行わない、という確約を与える必要があるのです。
1・2年の場合は、夕課外はないので、①②と④、3年の場合は①②③④、ということです。それを明示して、生徒に選択させる。③のオプションは入れるのに何の困難もない。朝課外の費用に、夕課外の費用を上乗せしているだけだろうからです。両方が1万ずつの計2万円なら、夕課外のみ選択の生徒は1万ということにすればいいわけです(今の正確な金額を僕は知りませんが)。
いちいちうるさい奴だなと、学校や県教委は思うかもしれませんが、これが意思決定上、重要な論点だということは、生徒の立場に立って考えるならわかるはずです。生徒たちにも「書いといてあげるよ」と約束したので、これは彼らの代弁のようなものなのです。
僕が親なら、むろん、①にマルを付けて出せ、と子供に言います。廉価なネット予備校まである今の時代、受験勉強で学校の古くさいシステムに依存する必要はないからです。自分でメニューを考えてやった方が効果的な勉強ができる。一年前の卒業生の中に一人勇気のある生徒がいて、堂々と「不受講届」を出し、そこまではよかったものの、「何でおまえだけこんなものを出した!」と担任に呼び出されて“説得”攻勢に遭って閉口していた(出したのは学年で二人しかいなかったそうで、二人とも女子でした)ので、今回はもうそんなことはないだろうから、「もっと早くそうしてくれていたら…」と彼女は思うはずです。
ついでに書いておくと、延岡高校には日向からの電車通学組がかなりの数います。彼らは朝課外に間に合わせるために、毎朝特急を利用しなければならず、それに300円余分にかかっているのです。月に20日としても、毎月6000円の余分な出費です。年間だとかなりの額になってしまいますが、あの朝課外にその費用に見合った内容があるとはとうてい思えないと、うちの塾に来ていた生徒全員が言っていたとお伝えしておきます。
とはいえ、これは以前と較べれば進歩です。生徒や親御さんたちがどういう判断を下すのか、以後は黙って見物させてもらうつもりですが、仮に上記のような選択肢がちゃんと用意された上での選択になったとすれば、僕は二度と生徒たちの泣き言は聞かなくてすむようになるでしょう。なぜなら、彼らは自分で選択したのだから、泣き言は言わないはずだからです。朝課外をやる先生たちも、以後はやりやすくなるでしょう。進んで選択した生徒たちなので、寝てばかりいる生徒は激減すると見込まれるからです(中には課外を取らないと学校側の心証を害して、推薦をもらえないのではないかと心配する生徒もいるようですが、そんな馬鹿なことはありえません。そういう心配までするというのは、いかに歪んだ教育環境で育っているかという証明のようなものですが…)。
ともかく、そういうわけなので、不満が出ないように、学校は以上のことをよく考慮して、適切な課外選択オプションを用意してあげて下さい。
そうすれば、僕が課外のことをとやかく言うのは、これで最後になるでしょう。学校(県教委)と“敵性塾教師”の僕の間に、ついに「和解の日」が訪れるのです。
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