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アブナい大学の先生たち

2017.12.26.16:39

 センター試験間近で、受験生たちは追い込みの最中なのですが、こういうニュースを見ると力が抜けてしまいます。まずは日刊スポーツの「弘前大教員アカハラ 指導条件『俺の結婚相手探せ』」という見出しの記事。

 困った大学教員がいたようで…。弘前大学(青森県弘前市)は25日、卒業論文を指導する条件として自らの結婚相手候補を探すよう求める趣旨の文書を学生に配るなど、「教育者としての良識を著しく欠いた行為」があったとして、人文社会科学部の30代男性教員を停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は15日付で、教員は同日、依願退職した。
 大学によると、教員は昨年10月、担当のゼミを受講していた4年生の男女8人に「卒業論文再建計画」と題した文書を配布。そこには卒論指導を受けるための条件が記されており、教員の「課題解決」として、普段から学生に話していた「結婚相手の紹介」と分かる項目が含まれていた。
 直後に8人全員が「ゼミを替わりたい」と大学に訴えて発覚し、大学側は教員を指導から外した。文書には「卒論提出までアルバイトを辞める」「ゼミ合宿中は夜間の睡眠を認めない」などの条件もあった。実際にアルバイトを辞めた学生もいたという。
 また、教員は特定の女子学生と頻繁に食事に行ったり、自宅に呼んで指導を行うなどもしていた。学生らは「卒業に影響するのではないか」と感じ、断れなかったという。
 文書を配った理由は、昨年9月に行われた合宿の宴会で、学生らが構ってくれず惨めな思いをしたから。教員は「本気で実行するつもりはなかった。嫌な思いをさせてしまい、責任を感じている」と話した。大学側は「明らかに常軌を逸している」などと判断した。


 教員の身分が書かれていないので、講師なのか准教授だったのか、そこらへんは何もわかりませんが、「問題解決」のその問題なるものが「結婚相手の紹介」だったとか、「昨年9月に行われた合宿の宴会で、学生らが構ってくれず惨めな思いをした」とか、僕は読んで思わず笑ってしまったのですが、たぶん絵に描いたようなモテない男で、ご本人としてはそれなりに「切迫」していたのでしょう。「常軌を逸している」のはたしかですが、セクハラ行為に及んだとまでは書かれていないので、そのあたりは感心(?)です。

 もう一つ、同じ日刊スポーツに、同じタイミングで、別の大学のセクハラ先生の話が出ています。「山口大50代准教授セクハラ 女子学生の足や胸触る」と題されたそれは、以下の通り。

 山口大は25日、複数の女子学生にセクハラ行為をしたとして、大学院創成科学研究科の50代の男性准教授を諭旨解雇の懲戒処分にしたと発表した。処分は12日付。准教授は20日付で退職した。
 大学によると、准教授は2014年4月から、指導していた工学部の複数の女子学生に対し、足や胸を触ったり性的な発言を繰り返すなどした。学生が昨年6月に大学側に相談して発覚。准教授は調査に対し、「教育上必要な行為しかしていない。(セクハラは)事実ではない」などと否定している。
 准教授は14年3月にも同様のセクハラ行為で戒告の懲戒処分を受けていた。昨年6月の発覚後は、同研究科長から学生に関わらないよう指示を受けていたが、今年に入ってもゼミ活動などを行っていたという。岡正朗学長は「再発防止と信頼回復に努めたい」とコメントした。


 飢えた、浅ましい中年ヒヒおやじ丸出しという感じですが、弘前大も、山口大も、俗に言う「駅弁大学」の一つで、偏差値ランクはかなり下とはいえ、一応「国立大学」なのです。「国立大の教員」という矜持(きょうじ)はないのかと言いたくなりますが、そんなものはないのでしょう。前に宮崎県では、「女子率8割超」の宮崎公立大で教員・職員によるセクハラ事件が相次ぎ、三件訴訟になって全部「有罪」が認定されるというような不祥事があり、塾でその話をすると毎度爆笑になるのですが、うちの塾ではあそこの受験者は少なく、二年に一人程度しか入学者はいないとはいえ、そういうのは「生徒への身近な危険」として認識されるのです。

 まあ、美人の女子学生の場合、どこの大学に行ってもそれなりに危険はあります。前に元塾生で、教授に「真剣交際」を迫られて困惑した、という女の子がいたので、一体その先生はいくつなの、ときくと、57歳だという。東京の有名大の一つです。あるとき散歩に誘われ、「これからは男と女として…」と言われたのだそうで、「妻とは別れる」と明言したというのだから、それなりに真面目だったわけです。でも、相手ははたちになるかならないかの娘ですよ。もちろん、そんな気は毛頭なかった彼女の方は驚いたようですが、アブナそうな先生だとは思わなかったわけ、ときくと、ものの考え方というか思想が先生(=僕)と似ていて、親しみを感じたので、誘われるまま、研究室にも出入りするようになっていたのだという。どういうふうに僕と似ていたのかは知りませんが、そんなアブナい先生と似ていると言われたのでは心外なので、一度その教授先生に直接電話をして、「アホもいい加減にしろ」と言ってやりたいと思ったほどです。「真剣交際」を求めるほどなので、幸いセクハラのような無礼なことはなかったようですが、今の大学の先生たちはそのあたり、だいぶゆるんでいるようだと、そのときも思ったものです。鏡に自分の姿を映してとくと見たあとでそういうことはするがいいので、ふだん学問的に「客観的認識」を心がけているのなら、わが身にもそれを適用することです。そしたら、これはアカンな、と現実がわかるでしょう。

 こちらはセクハラではありませんが、しばらく前にはテレビにも出ているという有名教授のパワハラ、暴力事件がありました。それは広島大学の長沼毅教授で、ウィキペディアには次のように記載されています。

 2017年、指導を受ける男子学生が、硫黄島での実習中に船内で暴行を受け、転倒させたうえで、「死ね」と叫びながら馬乗りになって首を締め、顔に唾を吐きかけられ、腰の骨折などで全治約3週間と診断されたとして、鹿児島県警に被害届を提出したことから捜査を受け、傷害罪で広島区検察庁により略式起訴され、11月1日付けで東広島簡易裁判所から罰金30万円の略式命令が出された。同年7月には、この事件および他の学生への度重なる暴言を理由に、アカデミックハラスメント(立場を利用した嫌がらせ)をしたとして大学から休職6か月の懲戒処分を受けている。

 この先生は高校時代、柔道部のキャプテンだったそうで、酒癖が悪くて暴言、暴行に及ぶことはそれまでもままあったようで、卒業生たちからは「やっぱり…」という声が上がったそうですが、教授という権力をカサに着て、昔習った武術まで悪用するとは、男の風上にも置けない奴です。武道と喧嘩はまた別なので、そんなもの別に大したことはないのですが、今どきは返り討ちにする(相手が先に暴力を振るえば正当防衛が成立する)ほど元気のある学生もいないということなのでしょう。僕はテレビは見ませんが、どこかで見たことのある名前だと思って本棚を調べると、『生命の起源を宇宙に求めて』(化学同人)という彼の著書が一冊見つかった。割と面白い本だったと記憶しているので、それがアカハラ暴力教授の著作だったとは、いくらか残念です。

 こういうのは今は珍しくなくて、しょっちゅう「大学教員の不祥事」のニュースは出ているような気がしますが、必死に受験勉強してやっと大学に入ったと思ったら、理解不能のトンデモ先生に出くわす、というのでは学生たちがかわいそうです。

 昔はジョークだったのが、リアルになっているという印象で、自分が学生の頃、民事訴訟法か何かの最後の授業で、教授がこんなことを言って学生を笑わせたことがあったのを思い出します。「講義には全然出てなくて、出鱈目な答案を書いて、これはいくら何でもまずいというんで、後で愛想笑い浮かべて一升瓶なんか下げて頼みに来たって、オレは絶対に単位はやらんからな。まあ、可愛い女子学生が涙目で『センセイ、お願い!』なんて言うなら、話は別だが、おまえらの汚らしいヒゲ面で、いくらそんなことやっても無駄だ」と。僕はその「講義には全然出ていない」学生の一人で、試験に何が出るかを知ろうとそのとき初めて授業に出たのですが、そういう不良学生どもに先制パンチを食らわしたわけです。自分にできない問題が出た場合には勝手に別の問題を創作して、それについて論述するというようなことはお手のものだったので、今回もそれで楽に乗り切れるつもりでいたところが、そのような「出鱈目な答案」は受け付けないという。それで笑ったのですが、今ならその「可愛い女子学生」云々の箇所は、「不適切な発言」ということにされてしまうかも知れません。昔はそれはたんなるジョークだという暗黙の了解があり、実際それはジョークでしかなかったから何の問題にもならなかったが、今はそれを地で行く教授先生が増えすぎたので、もはやジョークとしては成立しなくなってしまったのです。

 それは相当に異常な事態だという認識を、大学の先生たちにはもってもらわねばなりません。まあ、パーセンテイジとしてはそういう自覚に乏しいイカれた先生は多くないとしても、一部にそういう先生がいると、全体の信用が落ちてしまうのです。

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大野龍一

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