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そんな仏像、韓国にくれてやったら?

2017.01.28(04:43) 435

 25日、著書『帝国の慰安婦』で元慰安婦の名誉を傷つけたとして在宅起訴され、検察に「懲役三年」を求刑されていた朴裕河(パク・ユハ)教授への第一審判決(ソウル東部地裁)が下されたそうで、無罪となった由。「問題の再考を促す真摯な研究書に対し、民事で多額の損害賠償を課すだけでは飽き足らず、懲役刑まで求めるのか!」と、僕はこの件には半端でなく腹を立てていたので、その理由づけはともかく、よかったなと思いました。韓国にとっても、「感情論理がつねに理性に優越する国」として世界に恥をさらさなくてよかったと言うべきでしょうが、原告側は控訴する構えを見せているようなので、まだこの件も片付いたわけではないようです。

 その次にはこんなニュースがありました。朝日新聞1月26日付。

 長崎県対馬市の観音寺から韓国人窃盗団に盗まれた仏像について、韓国の大田(テジョン)地裁は26日、仏像を保管する韓国政府に対し、韓国中西部・忠清南道(チュンチョンナムド)にある浮石(プソク)寺に引き渡しを命じる判決を出した。14世紀に日本の海賊「倭寇(わこう)」に略奪されたとする浮石寺の主張を認めた形で、日韓関係はさらに悪化しそうだ。韓国政府側は即日控訴した。
 問題の仏像は、長崎県指定有形文化財「観世音菩薩坐像(ぼさつざぞう)」。対馬市の観音寺から2012年に盗まれ、13年に韓国で窃盗団が検挙された。仏像はその際、韓国政府が押収。観音寺や日本政府は返還を要求し、日韓の外交問題になっていた。
 訴訟では倭寇によって略奪されたかどうかが争われ、仏像の検証や専門家の証人尋問などが行われた。
 判決は、仏像の中から見つかった「結縁文」から1330年ごろに浮石寺に奉納するためにつくられたとみられると判断した。1352~1381年まで5回にわたり、浮石寺がある地域を倭寇が襲った記録があり、仏像自体にも焼け跡などが残っていると指摘した。
 これらを踏まえ、「浮石寺の所有であることは十分に推定できる」とし、贈与や売買など正常な方法ではなく、「盗難や略奪によって観音寺に渡ったとみるのが相当だ」と結論づけた。
 韓国政府は提訴される前の14年に専門家らを交えて仏像が日本に渡った経緯を調べた結果、「倭寇による略奪の可能性は高い」としたものの、断定はしていなかった。
 浮石寺の円牛住職は26日、記者団に対し、「日本には確認されただけで韓国の文化財7万点が不法流出している」とし、今回の判決について「文化財の返還の出発点になってほしい」と述べた。(大田=東岡徹)


 うーむ。2012年に日本の寺から盗んだのは韓国人窃盗団(素晴らしい同胞ですね)だが、それは大昔、六百年以上も前に、倭寇が韓国の寺から奪い去った疑いが濃厚なので、所有権は韓国の「浮石(プソク)寺」とやらにあるという判決なのです。裁判官と浮石寺の住職はおそらく並外れた霊能者なのでしょう。七世紀も昔のことであっても、それがどういう経緯で日本に渡ったのかを正しく判断できるというのですから(近代国家のふつうの裁判常識では、「状況証拠」だけで結論を下すのは差し控えるべきことと考えられています。説というだけなら、倭寇ではなく、「李氏朝鮮による仏教弾圧を逃れるため、島に持ち込まれた」と対馬では伝えられているそうなので、そちらの可能性も否定できないのです)。

 それはともかく、この論法で行けば、今のアメリカなど、原住民から丸ごと土地を奪い取ったようなものなので、それも即刻返還してしかるべきだということになって、トランプなんか、「不法移民は出ていけ!」なんて大きな顔して言ってるわけですが、出ていくべきなのはおまえら白人の方だということになるでしょう。大昔のことを問題視してやまないこの浮石寺の住職は、アメリカに出かけていって、従軍慰安婦像(というより少女像)なんて史実的には怪しげなものを建てて回るのではなくて、もっと大きな問題があるのだから、土地を奪われ、迫害されたネイティブ・アメリカン像をあちこちに建て回って、「アメリカ白人は出ていけ!」運動でも大々的に起こしたらどんなものでしょうか? だって「正義の味方」でしょ? 大体、これは「倭寇事件」なんかよりずっと新しくて、まだ二百年ちょっとしか経っていなくて、史実も明確なのです。オーストラリアに行って、アポリジニの聖地奪還運動に一肌脱ぐのもよろしい。

 それから、朝鮮半島は日本による占領以前、むやみと気位だけは高いが、申し分なく無能かつ利己的な支配階級のために混乱し、民は困苦に喘いで、こんな汚いところがあるのかというような状態だったそうですが、日本の右翼がよく恩着せがましく言うように、日本統治下でインフラ設備が進んだという側面はかなりあるようで、そのことはかの国の歴史家たちも認めているようだから、誇り高い朝鮮民族としては、「よけいなことを言わせないために」その費用を現代の金額に換算して日本に支払い、日本の右翼たちに思い知らせてやってはいかがでしょう? 何せ、七世紀も昔のことまで蒸し返して、その当時の権利関係が今のそれに優先するのは当然だとのたまうのですから(こう言えば、「侵略」したのは日本なのだから、そんな義理はないと言うでしょうが、それならなぜ日本の保護下に置かれるような羽目になり、西洋帝国主義諸国もこれを是としたのか、その自慢にならない朝鮮の前史についても「客観的に」論じる必要が出てくるでしょう。「韓流教科書」ではそのあたり、どう書かれているのか知りませんが)。

 ISなんかも、サイクス・ピコ協定がそもそもの悪だと言っているのだから、これにも韓国のその手の人たちは大いに共感するはずで、一緒に「中東を『帝国主義的分割』以前の状態に戻せ!」運動を起こしてあげてはどうですかね? ISは大いに気に入ってくれるはずで、アメリカやヨーロッパ諸国の機嫌は損ねてしまうでしょうが、韓国でイスラム過激派による自爆テロなんかは決して起きないでしょう。

 上の朝日の記事によれば、「浮石寺の円牛住職は26日、記者団に対し、『日本には確認されただけで韓国の文化財7万点が不法流出している』とし、今回の判決について『文化財の返還の出発点になってほしい』と述べた」そうですが、この際だから、それを徹底的に検証して、その中には昔、両国関係が良好だったとき贈られたものも含まれているはずですが、うるさく「盗まれた」と相手が主張するものは、全部突き返して差し上げたらどうかと思います。それは「韓国外交の勝利」ではなく、モンスター・クレイマーのお相手はキリがなくて疲れるので、「縁切り」のために行うのです。

 そうするとサバサバしていいのではないかと僕は思うのですが、いかがですか? それで国際社会に対しては、その間の経緯を全部詳細に明らかにする。そうすればわが国は何も不利益をこうむらないでしょう。僕は真面目にそう思います。

 別の新聞記事でその仏像の写真を見たことがありますが、あんなもの、と言っては失礼ながら、専門学者にとってはどうでも、それほど有難がるほどのものではないでしょう。韓国の寺側の主張が仮に正しいとすれば、それは二度盗まれたものです。そして今、政争の具になっている。そういうものに真に平和な霊は宿りません。人間の汚い心のエネルギーを大量に吸着して、それはグロテスクなエネルギーを発するものになっているはずです。ない方がマシなのではありませんか? たとえ返ってきたとしても、それは韓国・浮石寺の住職の強烈な「恨(ハン)のエネルギー」を宿らせたものなのです。功徳などあるはずがない。

 韓国政府は従軍慰安婦像の件でも難しい立場に追い込まれて苦慮しているようですが、この仏像の件でもややこしい立場に置かれたわけです。僕はそれには同情しますが、いつ果てるとも知れないこの手の韓国人のしつこい言いがかりにはほとほと呆れているので、こういう難しい隣人と付き合うのはほんとに大変です。最低限のおつき合いだけにとどめるべきで、日本の右翼も言質(げんち)を取られるような不用意なことはこれ以上言わないでもらいたいと思います。「専守防衛」に徹して、関わりをできるだけ減らすような手立てを講じるのが一番賢い。

 それでは仲良くなんかなりっこありませんが、あの国と仲良くするのは今は無理ですよ。そういうやり方をして国際交流がうまく行くかどうか、韓国の人たち自身がいずれその結果を見るようになるでしょう。まともに対応して話し合おうとしても、万事に感情的・一方的で、それが通用しない相手はいるものです。それがわかれば、わかった時点で対応をすっぱり変えた方がいい。それが結局は愚かな相手のためでもあるのです。

 次期韓国大統領がいずれ近いうちに「それしかない」ということをわれわれ日本人に痛いほど思い知らせてくれると思いますが、今後は「冷韓」という態度で接すべきでしょう。韓国は“お家芸”の「事大主義」で、中国の方を見たり、アメリカの方を見たり、北朝鮮との関係も二転三転して、一貫性のないことを今後も続ける(そうして行き詰まると、歓呼して新大統領を迎えた民衆は、いつものとおり「手のひら返し」で罵倒する)だろうと思いますが、それらにいちいち反応せず、距離を保ったまま落ち着いて対応すべきです。うかつに約束などもせず。でないと振り回され、いりもしない内紛にまで巻き込まれて、それではわが国のいわゆるナショナル・セキュリティまで危うくなってしまう。

 仏像の件は、だから「勝手にもってけ」ということでもう終わらせてはいかがですか? こういう言い方をすると、韓国の人たちはまた侮辱されたと怒るでしょうが、相手である長崎のお寺や町の人たちの感情は何も考えようとしないわけで、被害者意識に凝り固まった利己的人種の、それが特徴なのです。つねに自分が正義で、納得などできようはずはないが、大昔の「倭寇への恨み」(じゃあ、自民族の先祖はそんなに清廉潔白だったのかと皮肉の一つも言いたくなりますが)まで持ち出して、あまりにしつこいから手放すことにしたのだと、それぐらいはわかるように表現しておくべきだと思ったまでです(妙に集団的なくせして、現代のその韓国人窃盗団の行為を民族の恥と感じて、対馬の人たちに詫びようなんて気はさらさらないらしいのも不思議です。謝るべきはつねに相手なのか?)。

 今の韓国の場合、ロジックはつねに自己愛と利己感情のはしためとしてそれに奉仕しているだけで、客観性はもたないし、もたせようともしない。そういう例を重ねて見せられるうちに、僕のような元は「親韓」の人間まで、ついに愛想をつかしてしまった。その程度のことは韓国の人たちもよく認識しておくべきでしょう。竹島に慰安婦像を設立する募金活動も進んでいるという話(珍しく「挺対協」は反対している)ですが、それが「実現」すれば、両国関係はほぼ完全にアウトでしょう。今となっては、そうなった方が逆に始末がつけやすくなっていい(そこまで行けばさすがのアメリカも呆れて何も言えなくなるはず)と考える日本人が増えていることさえ、韓国はご存じないようですが、勝手に行くところまで行って、自分で墓穴を掘るがいいのです。右も左もない、「もう知らん!」というのが、今の大方の日本人の心情でしょう。

※尚、この記事、考えた結果、「政治」ではなく「異常犯罪」に分類しておきます。理由はお察し下さい。

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祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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