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自民党でよかった! 乙武不倫報道の波紋

2016.03.24.15:00

「アベノミクスは消費税8%のせいで失敗したというのは本当か?」というタイトルで書きかけていた(むろん、「そうではない」というのが僕の結論)のですが、こっちの方が面白そうなので、急遽こちらで書いておきます。

 今度は自民党から出馬を打診されている『五体不満足』の乙武洋匡氏の「ゲス不倫」事件で、今回は文春ではなく、週刊新潮のスクープだという。「相手は五人ではなく、ゆうに五十人はいるだろう」なんて説もあるようで、「草食系」が増えているこんにち、そのお盛んな「肉食ぶり」には感嘆の声が上がっているようですが、「一億総活躍社会」のシンボルとして担ぎ出そうとしていた自民党にはかなりの動揺が走っているでしょう。民主党(改め「民進党」)なんかは、「手を出さなくてよかった…」とひそかに胸を撫で下ろしているかもしれません。

 タレント議員には有権者の方はいい加減うんざりしているが、知名度や「好感度」なるものだけで投票する「何も考えてない」層の影響力は選挙においては非常に大きく、かつ彼の場合には、その妙に「前向き」なコメントが気色悪いというつむじ曲がりの人は別として、好感度が高く、「社会的活躍度」も大きいと見られているので、当選は確実と見られ、多くの党が目をつけていた、という話です。

 しかし、この前のイクメン偽装の宮崎謙介不倫事件で懲りた自民党にとっては、青天の霹靂で(そんなことはありえないと、通常は思ってしまうので)、「ブルータスよ、おまえもか!」のカエサルの嘆きを繰り返す羽目になったわけです。アベノミクスがその信者からの「信仰」まで失った今、安倍自民のツキも完全に落ちた、というべきでしょう(それでも野党に元気がないおかげで、夏の参院選も圧勝と見られているのは情けないことですが)。

 以下は、乙武氏ご本人のコメントです。

『週刊新潮』の報道について

 報道された私の行いは、これまで支えてきてくれた妻と、私を慕ってくださっている方々を裏切る行為であり、決して許されるものではありません。
 以前より、妻には私のこれまでの行いを打ち明け、話し合いをしておりました。一生かかっても償いきれないほどの過ちであるにもかかわらず、妻は私を許し、やり直そうと言ってくれました。
  「夫として、父として、もう一度、あなたを家族として迎え入れたい」と言ってくれた妻に、今度こそ応えたいと思っています。


 型にはまり過ぎた「殊勝」すぎる釈明で、要は今後は「肉食」はやめて「草食」になると誓ったというわけですが、次のようなコメントが決して出ないのは少し残念なことです。

 売らんかなの粗探し週刊誌のせいでバレてしまいましたが、基本的にこういうことは個人の自由だと思っています。今の日本社会はこうした問題を個人の欲求不満のはけ口にしていて、本来プライバシーに属するこの種の問題で他を非難するのはいかがなものかと思います。妻はもとより、私のこうした性癖は理解してくれていましたし、五体不満足でも支障なくそのようなことが行え、異性にもモテる(私の場合、それなりにマメに働きかけることを怠らないからですが)ということを実証した点、多くの人に希望と勇気を与えるものではないでしょうか?

 しかし、今の日本社会の雰囲気からして、そういうことは言えないわけです。障害にもめげず、「明るく、前向きに」生きる彼には、「聖人君子」的なイメージがつきまとっていて、よき夫、父親としての務めもきちんと果たしていて、まさかそんな「ふしだらな」ことを繰り返していた、なんてことはありえないと思われていたのです。彼自身、そのあたりのことはよく心得ていて、イメージを壊さないように賢明にふるまっていた。

 もとより障害をもつ人たちもふつうの人です。よい人もいれば悪い人もいるし、中には変態的な人もいる。もう四半世紀も前ですが、関東の塾で管理者をしていたとき、卒業アルバムが十万円で売れると言われていた東京の有名なお嬢様大学に通う学生が、泣きながら塾に飛び込んできたことがあります。彼女は講師のアルバイトをしていたのですが、何があったのかと聞くと、最寄りの駅で、身障者らしき車椅子に乗った男性から、トイレに行きたいのだが、手伝ってくれませんかと言われた。純粋で親切心あふれる彼女は快くそれに応じ、連れ添って身障者用トイレ(改築されたばかりでその設備があった)に向かったが、二人きりになったときその男性の態度が急変し、卑猥なことを言い出して迫ってきた。それで驚き恐れて、逃げ帰ってきたのだという。彼女にとってはそのようなことは「ありえない」ことだったようですが、別にそれが身障者を装ったニセモノでなくても、世の中をある程度知る人間にとっては「ありうる」ことなのです。彼女の驚きと怯えは半端なものではありませんでしたが、たまにはそういう人もいるから、性善説にも性悪説にも凝り固まらず、「世の中には色々な人がいる」ということで理解しておいた方がいいよ、と言ったのですが、育ちのよい、はたちになるかならないかの若い女性にとっては、それはショッキングな出来事だったのです。

 乙武氏の場合には、その不倫も「双方の合意による」ものだったのだろうから、犯罪性はありませんが、周りの人にとってはそうした彼の「女癖の悪さ」は周知のものだったろうから、「何を今さら…」という感じの受け止め方だったでしょう。しかし、マスコミが創って流布したイメージはそれとは全く異なり、彼自身も「営業」にそれをうまく利用していたから、一般世間には今回のことは驚きをもって受け止められたのです。

 人間はイメージのフィルターを通して人を見ているもので、その言動も無意識にそのイメージの文脈に合わせて解釈しています。だから、そのイメージが変われば、言動の解釈も自然に変わってくる。好意的に見ていたそれが、百八十度近く違うものとして解釈されるようになる、ということもありうるのです。

 何にせよ、今回の件が彼の「営業用イメージ」に大きな打撃を与えたことは否定できないところで、自民も出馬要請取り下げを検討していることでしょう。比例名簿に載せれば集票に大きく貢献するとソロバンをはじいていたのが、逆に政党のイメージをダウンさせるというのでは、得るところは何もないからです。そうした安易でご都合主義の候補者選びにこそ、有権者は怒るべきなのではないかと思いますが、慣れてしまって、そのあたりの感覚もマヒしているのです。

 僕個人の「乙武観」はどう変わったか? 元からそれほど彼には関心はありませんでしたが、その「女マメ」さには感心したので、「よくもそこまで…」とかなり引いてしまったのは正直なところです。今度は「ヤらしさ全開」路線に切り替えてみたらどうか(前ほどの支持は得られないものの)と思いますが、上記のようなコメントを出していることからしても、その気はないようなので、今後は前途多難でしょう。

 僕のアイディアとしては、東国原、宮崎元議員あたりと組んで、「不倫元気党」または「種馬党」なんてのを結成して、国会に殴り込みをかけるというのもいいのではないかと思うのですが、選挙受けするかどうかは、保証の限りではありません(それにしても、この三人、東国原は社会人入試という名の不正入学で、宮崎は下からのエスカレーター組だとはいえ、全員早稲田出身というのは、たんなる偶然なのでしょうか? ♪ 都の性欲~)。
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