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厳粛な視点

2013.02.15(04:29) 204

 人生とは壮大な徒労、もしくは一瞬の火花である。

 世人は、しかし、そうした視点のみがこの世の生に厳粛さ(僅かなものだが!)を付与するものであることを認めない。

 恐れて逆にそれを忘れんがため、ひまつぶしの手段(娯楽はその一部でしかない)を数かぎりもなく発明し、それを“前向き”と称して恥じず、首尾よく多忙になってその忘却に成功する。鹿爪らしい真面目顔。

 視点の抹消。それが存在すること自体の忘失。素晴らしき新世界!

 無価値と価値は反転し、価値は無価値を宣告され、無価値が価値となって、それが洪水のごとく押し寄せる(その押しつけがましい顔ときたら!)。

 自覚なきニヒリズム。それこそがニヒリズムの完成というものだ。

祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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2013年02月
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