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女子高生お言葉集1

2011.10.28(02:26) 118

 当ブログでは、ナンセンスコーナー新企画として、「女子高生お言葉集」なる新シリーズを発足させることとなりました。前の「ベストセラーの作り方」がなぜか好評だったことと、ふだん真面目に書いている記事の方が、「漢字が難しすぎる」「長すぎる」「無茶苦茶言うとる」「あんた、キライ」「ヴィジュアルが足りん」「意味わからん」「代金返せ(初めからそんなものは取ってませんが…)」などの数々の非難を受けているのを考え、それを和らげることを意図したものです。
 本来生真面目でシリアスな筆者としては、ツチヤ教授のような真似をするのは潔しとしませんが(うちの息子など、ツチヤ教授は売れないお笑い芸人で、さくらももこの“子分”だと、いまだに思い込んだままです)、事ここにいたってはやむを得ないと、そのような対応を余儀なくされたものです(涙)。
 尚、ここに掲載される「お言葉」は、塾で調査してみたところ、延岡の女子高生たちの間でも、実は特定の高校の僅か数人のサークル内で使用されているものにすぎなかったり、“普遍性”の観点からすれば甚だ疑わしいものであることが判明したのですが、そのようなことをいちいち気にしていたのでは、ナンセンスは成り立たないので、ナンセンスの本道に則り、検討に値すると筆者が判断したものはすべて取り上げてゆくこととします。


 お言葉1.マックスやばい
【語義説明】
「マックス」と「やばい」の合成語で、前の「マックス」は英語のmaxに由来するものと推定される。maxは「最大限、最大の」を意味するmaximumの略語。「やばい」は「非常に困った状況に陥った」ことを意味する口語である。したがって、この言葉は、関西弁の「えらいこっちゃ!」を最大限に強めた表現であると解され、類語に「超やばい」があるが、superよりもmaxは度合いが大きいと思われるので、それをさらにしのぐものである。

【用例A】
 たとえば、このようなときに使われる。いつものように大量の宿題が出ていたが、友達とのメール交換で多忙であったり、一度に三冊借りたマンガや血液型占いの本などに夢中になっていたり、眉毛の手入れに思いのほか時間が取られたり、母親と夜食のカップラーメンのブランドをめぐって言い争い(あれほど「マルちゃんにしてね」と言っておいたのに、母は「どれも同じだ」と言っていつもスーパーで安売りになっている他社のものを買ってくる等)になったりして、三分の一も終わらないまま11時半になってしまった《「やばい」のstageに相当》。
 それでいったん寝て、朝四時前に起きて宿題をやることにしたが、目覚ましは鳴らず(ほんとは鳴ったのだが、手馴れた無意識の一撃で止めてしまった)、朝食を急いで食べて自転車の暴走運転で学校に駆けつけるしかないという時間になってしまった《「超やばい」のstageに該当》。
 その日はキレやすいので有名な英語または数学、あるいは国語の先生の授業が午前中にあって、かつ席順または名簿順からすれば、自分が当たることが確実視されるが、その先生の宿題プリントは白紙のままである。しかし、幸い自分の後ろの席の生徒が真面目な秀才の男子生徒で、塾の先生の「よく出来るクラスメートとは仲良くしておいて、いつでも宿題や答案を見せてもらえるようにしておくとよい」というアドバイス(この先生の教えはほんとにタメになる)を取り入れて、ふだんから愛想をふりまいているので、休み時間に見せてもらえばよいと思って安心していたら、折悪しくその頼みの綱の秀才君が部活の遠征でその日は不在だった。加えて、その問題の先生は、朝、奥さんにゴミ出しを怠ったまま出勤しようとしたことで手厳しく叱られ、いつにもまして不機嫌で、ゼロ時限(朝課外)のときから、隣の教室で怒鳴り声が響いていた《「マックスやばい」のstageに到達》。
【対処法】
 急な腹痛を訴えて、授業開始直前に保健室に緊急避難する。または、前の席のだらしない男子が出鱈目を答えて、その先生がそこでブチ切れ、怒り狂ってそのまま授業が止まり、自分のところまで回ってこなくなるよう、ひたすら神に祈りを捧げる(後者は古代人の、「いけにえ」を捧げてわが身の無事安全を祈願する心理と同一である)。

【用例B】
 たとえば、このようなときに使われる。日曜午前中の部活で、グラウンドに出ようとしたところ、サッカー部またはバスケ部野球部の(間違っても胴長短足の柔道部の、ではない)人気№1イケメンの憧れの先輩とバッタリ鉢合わせして、転びそうになったところ、「大丈夫?」と優しく声をかけられ、「大丈夫です~う」と可愛く答えて、しかしはかなげな様子を装いつつ、しっかり手を出して、助け起こしてもらう。天にも昇る心地でその日の部活を終えた後、同じ部の他の女子たちにそれを自慢すべく、コンビニでの買い食いに誘う。それでお茶とおでんにするか、焼き鳥にするか迷った挙句、結局お茶(「壮健美茶」を選択)とヤキトリ(タレを選択)にして、道路側に止めた自転車の荷台にまたがり、その奇蹟のような出来事について皆にひとしきり自慢した後、「やきとり、うっめー」と大声を出しているところに、折悪しくその先輩が通りかかって、その気品のカケラもない大股開きの姿勢と、タレを口の周りにつけたオヤジ顔を目撃されてしまう《この場合は、一気に「マックスやばい」に到達》。せめてヤキトリは「タレ」でなくて「塩」にしておけばよかったと思うものの、後の祭り。
【対処法】
 その日はそしらぬ顔でやり過ごし、翌日以降、学校でその先輩に会ったときは、何事もなかったかのように可愛く会釈し、声などもぶりっ子モードに戻して、その先輩に、あれは人違い、または純然たる目の錯覚だったのではないかと思わせるように仕向ける。「ありえない」と信じ込ませれば、人はやがて事実も幻覚に過ぎなかったと考えるようになるからである。むろん、以後は周囲への目配りも怠らないようにする。

祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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