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韓国・文在寅の支離滅裂

2021.01.20(07:49) 797

 トランプはカルト信者じみた支持者を煽って連邦議事堂に乱入させ、その映像を生で見て大喜びしていたそうですが、それが米国民全体の怒りを招き、共和党からも見切られ、自分がその首謀者として罪に問われそうになると見るや、一転、保身本能から火消しに躍起となりましたが、次のニュースは僕にそれを思い出させてくれました。「どうしようもない」政治リーダーが、すぐそこにもまだ一人いたのです。一昨日の毎日新聞の記事。

 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は18日、新年の記者会見を開いた。8日にソウル中央地裁が日本政府に対し、元慰安婦の女性に賠償するよう命じる判決を出したことについて、「正直、困惑している」と述べた。元徴用工訴訟については、原告の同意が必要だとしたうえで、強制執行によって日本企業の資産が現金化される事態は「望ましくない」との考えを示した。

 2015年の日韓合意について、文氏は日韓政府間の公式合意だったことを認め「(合意を)土台にして、被害者、ハルモニ(おばあさん)たちも同意できる解決方法を探していけるよう、韓日間で協議をしていく」と語った。

 徴用工問題では、まずは日本との間で外交的な解決を目指すべきだと主張。「原告が同意できなければいけない。韓国政府が原告を最大限説得し、問題を解決できると私は信じている」との立場を明示した。【ソウル渋江千春】


 これ、そんなに前の話ではないので、大方の人は記憶していると思いますが、あの「最終的かつ不可逆的」と謳った国家間合意にあれこれ難癖つけて、勝手に財団を解散してしまったのは他でもない文在寅その人だったのです。むろん、日本政府には何の相談もなかった。日韓請求権協定を反故にした徴用工判決でも、大法院(日本の最高裁に当たる)の院長はじめ、自分のお友達や関係者をそこに送り込んで、そういう判決が出るよう仕向けておきながら(一方、前院長は「職権乱用」の嫌疑で逮捕)、「三権分立を私は尊重する」などとうそぶいて、知らぬ顔を決め込んでいたのです。

 それが今さら「困惑している」だの、「日本企業の資産が現金化される事態は望ましくない」だの、どのツラ下げて言えるのかと思いますが、節操もなく平気でそう言えるのが韓国の政治家で、だからあの国は全く信用できないのだと、高い代償を払って、日本人はようやく理解するようになったのです。

 この件に関しては、『反日種族主義』『反日種族主義との闘争』(文藝春秋)の共著者である李宇衍氏による次のような記事もあります。

慰安婦に徴用工、どれだけタカれば気が済むのか?

 唖然とするので、これが「しつこいたかり」に等しいものであるゆえんは、前著ほどは売れていないようですが、『反日種族主義との闘争』の第一編・第二編でも詳述されています。ネトウヨに辟易して、今の韓国批判には「行き過ぎ」が多いと思っている人たちは、実際ネトウヨ言論には「嫌中韓種族主義」みたいなところがあって、過剰な自民族の過去の美化ゆえの嘘も少なくないので困りものですが、韓国の研究者自身が書いたこういうのも読んで判断するとよいのです(日本の左派ジャーナリストには、これは韓国保守派の書いたものなので、右翼的なバイアスがかかりすぎていると、ほとんど内容についての具体的な摘示はしないまま批判したつもりになっている人もいるようですが)。朴裕河さんの『帝国の慰安婦』なども良心的な本です。

 もう一つ、記憶に新しいのは慰安婦問題を食い物にしてきた連中の罪が韓国でも露見するようになったことです。自称「慰安婦支援団体」の挺対協改め正義連のボスであった尹美香は、この運動を利用して国会議員にまでなったのですが、この問題を日韓対立を煽る政治材料にしてきただけでなく、元慰安婦に渡るはずのお金を長期にわたって着服して私腹を肥やしていたことが明らかになっています。元慰安婦が共同で暮らす「ナヌムの家」を運営する社会福祉法人「大韓仏教曹渓宗 ナヌムの家」の僧侶団体も大がかりな不正を行ない、元慰安婦のために使われるべき補助金・寄付金などの95%(!)を不正流用していた。例の「慰安婦少女像」で有名な彫刻家夫妻も、この問題に寄生して、大金を稼いで財を築いた(その像を自前で作った韓国内の高校に対しても著作権料を請求するというがめつさです)。

 文政権にとって、こうした市民団体(ポン・ジュノ監督のあの有名な映画『パラサイト』の、コミカルなつもりの前半さえ僕には全然笑えなかったのは、今の韓国にはこうした悪質な「パラサイト〈寄生〉」事例が現実にいくらか多すぎると感じられるからです)は重要な支持基盤です。上の引用記事をお読みになれば、関連記事として李東原氏の「文在寅大統領が『正義連』尹美香を捨てきれない理由」という別の記事が出てきますが、化けの皮がはがれたこの団体は韓国民に対して以前のような訴求力をもてなくなったので、それで文さんもこんなことが言えるようになったのかなと思うほどです(げんにこの後ろの記事に出てくるように、「慰安婦のおばあさんの誕生日を祝う」と称した尹美香のワインパーティなるものは全くのフェイクで、韓国内のSNSで大バッシングを受ける羽目になった)。

 もう一つ、国際的にも非常に旗色が悪くなったのは、あの「対北朝鮮ビラ禁止法」の強行可決です。非人道的な独裁国家の北朝鮮に忖度して「表現の自由」を放棄するとは何事かと、アメリカの議会をはじめ、国際的な人権機関からも手厳しい批判を浴びた。要するに、国内的にも国際的にもだんだん立場がなくなってきて、独善的で一方的な「反日」攻勢を続ける元気がなくなってきたというのが本当のところでしょう。今までは各種の市民団体を使って「日本の植民地支配の非人道性」を大量の嘘や誇張を交えつつ、世界にアピールしてきたが、「あの国はそもそもおかしいのではないか?」と疑われるようになると、そうした嘘もバレてしまう可能性が出てきて、文大統領は焦っているのです。日本人は韓国人ほど執念深くないし、少し譲れば折れてくるだろうと見込んで、日本政府に対して秋波を送り始めたのです。看板の「南北融和」も、度重なる迎合策にもかかわらず、北朝鮮に全く相手にされなくなっているので見通しが立たず、経済政策は全部裏目に出て、八方塞がりです。こうまで不人気になると、退任後は保守派に政権が移ると見られ、そうすると「積弊清算」と称して自分がやった派手なリベンジのお返しに、逮捕されて在任中の数々の不正を暴かれるのは確実です。師の廬武鉉と同じように自殺を選択するか? それも恐ろしいということで、「反日」を緩めて、国内にアピールしそうな外交成果を模索するようになったということなのでしょう。哀れな文在寅氏には、もうそんなことしかなくなってしまったのです。「三権分立を尊重する」なんて言って、現金化や差し押さえが行われるのを座視すれば、経済報復がやってきて、そうなると「おまえのせいだ!」ということで、支持は完全に失われる。それが何よりこわいのでしょう。

 しかし、今さら「方針転換」したところで、それがご都合主義的な打算から出たものでしかないのは明らかなので、誰にも信用されない。今後何か約束する場合には、「最終的かつ不可逆的」ぐらいでは弱いということが判明しているので、新たに「今後一万年は政権が変わっても不変にして有効」ぐらいの文言は入れなければならなくなるでしょう。日本側も今度という今度は韓国がどういう国であるかを学習したので、それくらいシビアに対応する必要がある。一番いいのは、文政権相手には何も合意などしないことです。彼が人間として全く信用が置けないのは、ここに書いてきたことからだけでも十分わかるからです。韓国では幸い、大統領は一期限りなので、待つ方が賢い。

 それにしても、あれは何という政権なのでしょう。菅政権もカスですが、あれはそれに輪をかけた大カス政権なので、武藤元駐韓大使ではないが、「韓国に生まれなくてよかった」と心から思ってしまいます。次はもっと道理と誠実さ、一貫性をもつマシな政権が誕生しますように。日本も、ですが。


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祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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皮相浅薄で幼稚な「低級パズル脳」学生を今の大学は求めているとでも言うのか?~新大学共通テストのどうしようもなさ

2021.01.17(15:32) 796

 昨晩、11時過ぎ、ネットで新たな共通テストの英語の問題をざっと眺めて、「ここまでひどいのか…」と思わず絶句しました。僕はかねてセンター試験を「眠たいだけの試験」と酷評していたのですが、よくなるどころか、それに輪をかけてひどくしたもののように思われたのです。

 大学側は危機感をもつべきです。大学や学部によっては二次で英語の試験を行わず、この共通テストの成績だけを英語力の測定資料とするところもあるのですが、こんなもの(ここでは筆記の問題を言っているのですが)では高度な読解力など全然測れない。リスニングに関しては、配点が一気に高くなったので、それも僕は一通り全部聴いてみましたが、試験の性質からして深く考えさせるような問題は作れないので、まあこんなものかなという感じでしたが、リーディング問題の次元の低さは半端ではない。fact と opinion を区別させる問題も出ていましたが、「何じゃ、それは?」と呆れる類のもので、今の社会で本当に問題とされているのはこういうレベルのものではないので、人を馬鹿にしているとしか思えない。人畜無害の極致というか、全体に題材がつまらなくて、こんなもの、わざわざ英語で読まされる受験生が気の毒です。

 二次で英語の問題をやる大学は、共通テストと二次の個別試験の比率を1:5とか1:10ぐらいにすることを考えた方がいいでしょう。つまり、できるだけその比重を小さく見積もるのです。でないと「考える力」なんてものはろくすっぽなく、内容のある人文・科学関係の文献などはまるで読めない大学生がほとんどということになりかねない。これは大学教育の危機というべきでしょう。

 よく英会話だけの帰国子女とかバイリンガルの問題が取りざたされますが、彼らにとってはこの新共通テストの問題は有難いものでしょう。日常会話や実際的なやり取りでは不自由しないが、難しい本を読んだり、思想的な突っ込んだ議論などは何もできず、要するに教養と呼べるようなものは何もない人間には、それでも満点が取れそうなこういう浅薄な問題群は理想的な試験に思えるだろうからです。逆に言えば、この試験はそういう「アホリンガル」になることを大学受験生全体に要請しているものなのだと解釈できる。

 このあたりは、今の高校の教育現場も勘違いしているのかもしれませんが、少なくとも一定レベル以上の知力をもつ高校生は、知的刺激を与えるような、内容的に読み応えのある英文に接したとき、学習意欲が刺激されるのです。どうでもいいようなパンフを読まされて、割引の条件がどうなっているかなど、下らないことの判別に頭を使わせられるのにはウンザリする。先にも言ったように、事実と意見を区別するといったことも、こういう低次元の話ではその大切さがわからないので、こういう問題作成にはガイジンも関与しているのでしょうが、日本の高校生を幼稚園児扱いしてこういう下らない問題を作っているとしか思えない。なめとんのか、と賢い高校生なら思うでしょう。

 これに引きずられて二次試験の英語の問題まで幼稚化すると、日本の大学生の知的レベルの低下は覆い難いものになってしまうでしょう。ヤマイダレのチセイの持主だった安倍前総理のもと、ロクでもない「識者」なるものを集めて、大学入試制度や大学の学部の組織改編にまで手をつけ、実用主義一点張りの改悪を行なってきたのですが、この大学入試新テストもその中で生み出されたものです。その弊害がこの問題を見ると歴然としている。

 大体が、TOEIC や TOEFL をむやみと有難がって、それが「真の英語力」の指標だとみなすような風潮も問題なので、しばらく前に息子と話をしたとき、最近つくづくああいう試験には問題があるなと思うようになったと言っていました。たんなるスピード勝負で、緻密な思考とか深く読み込む力などはそれでは問題とされないので、かんじんな部分は伸びず、おかしな悪い癖がそれでついてしまうだけなのではないかというのが彼の意見でした。そういう試験の対策に時間とエネルギーを取られる分、他がなおざりになるから、大学生の知的レベルはかえって低下する。彼自身は、学部時代一年ドイツの大学に留学したので、当然TOEFL は受験して、それはibt の方でしたが、得点率85%のラインは超えていたので、それは日本人留学生の中ではいい方だと思いますが、にもかかわらず、あれではほんとのところはわからないのではないかと考えているということです。

 今回の共通テストは、英語の民間試験の導入が反対で見送りになったという経緯をもちますが、仮に採用したとしても、それで事態がよくなるということはあまりなさそうなので、「何のための英語教育か?」というところをもう一度考え直してみる必要がありそうです。

 二次の英語の入試問題には、よいものがたくさんあります。各種の重要なトピックが取り上げられ、かつ、一般のそれについての平板な思い込みが間違いであることを指摘するような英文も多くて、読んで「へえ、そうなんだ」と問題のより深い理解へと導かれるようなものがいくらもあって、知的刺激にもなれば、教養の増進にも役立つようなものが少なくないからです。僕は塾で英語教材を選定するとき、本番の入試に出ている問題から「これは今の高校生たちに読ませたいな」と思うようなものをピックアップするのですが、大学の先生たちも取り上げる英文の内容には注意を払っているらしく、よいものが多くなっているのです。そのあたり、あの「眠たいセンター」とは全く違うなと。

 今回の共通テストから、発音や文法の問題は完全に姿を消しましたが、これで学校の教育現場が文法教育をなおざりにするようだと、さらに英語力は低下するでしょう。ヤマカンで英文を読み、「何となく」で理解したつもりになって、共通テストの英文などは単純なものばかりですが、歯ごたえのある英文を読むとなると、文構造もそれだけ複雑になるので、どれが文の骨格で、どこが修飾部分かもわからないまま、たちまち大混乱に陥ってしまうということになる。つまり、硬い本などはまるで読めなくなるのです。英作文も、文法を理解していないので、支離滅裂な単語のつづり合わせをして平然としているということになりかねない。今の高校生はイディオムの知識も驚くほど乏しいのですが、従来の文法問題はイディオムがらみのものも少なくなかったので、それが試験に出ないとなるとなおさらその方面の学習もしなくなる。平板な「実用英会話」の練習ばかりして、中身はスッカラカンの若者が主流になって、目も当てられないことになりかねないのです。少なくとも、共通テスト対策中心の中レベル以下の高校はそうなってしまうおそれがかなりある。

 日本人は昔、漢文の訓読を発明しました。漢文を日本式に読む独自の方法をつくり出したのですが、読まされる漢文の内容とも相まって、これが日本人の思考訓練に果たした役割は小さくなかったので、英文の構造を分析して、それを正確に理解しようとする態度は、これと似たところがあります。日本人は元来、いくらか強迫的で、緻密な作業を得意としていました。「芸が細かい」のです。それが日本のものづくりや学問研究において大きな強みになっていたのは確かで、微妙な点もきちんと理解しないと気が済まないのです。そういう美点を失わさせるようなことを「入試改革」の名で今の日本政府はやっていることになる。

 僕は塾教師の他に翻訳もやっているのですが、その仕事に、昔大学受験生のときにやった構文の正確な把握の練習や英文和訳の訓練が役立っていることは言うまでもありません。むろん、その上でこなれた日本語にする作業が加わるのですが、ベースにはそれがあるので、原文の正確な理解が不足していたのではたんなるヤマカン訳になってしまって、誤訳のオンパレードということになってしまうでしょう。単語単位ではなく、文脈から語の意味を明確化するという作業も、大学入試レベルでは要求されるので、そういう緻密な作業をやらされたことが役に立っているのです(ちなみに、僕は私大志望で、当時からそれは記号問題中心でしたが、記述の問題を好んでいたので、大方はそちらの勉強をしていました。そうすれば記号問題などは難なくカバーできると考えていたからです)。

 英語学習の意味は、単なる語学学習の意味を超えて、教養の増進や、深くものを考える思考訓練の意味合いがあって、全般的な知的トレーニングになるはずのもので、センターや、それよりさらにひどくなったこの共通テストなどのような皮相浅薄な題材では、その方面の効果は全く期待できません。高校生ぐらいの頃は、よい本を読むと、世界の見え方が違ってくる感じがして、それは自分の狭い経験や日常世界を超えるまなざしが新たに獲得されるということですが、読書の醍醐味はそういうところにあって、よい英文に接するときもそれは同じなのです。自分の理解のパラダイムがその都度更新される。しかし、後で予備校のサイトのURLをつけておきますから、それで直接問題を見ていただきたいのですが、ここに出ている英文にはそういう要素は全くありません。知的刺激になるようなものは見事なほど一つもない。向こうの小学生が読んでも難なく理解できるようなものばかりで、それが大学生となる若者用の試験問題なのです。頭を使わされる箇所は低級知能パズルみたいな性質のもので、大脳の側頭葉ばかり酷使して、前頭葉の出番はまるでない。馬鹿にしているのか、と言いたくなります。

 これまでも国立難関大はセンターの配点比重を小さくして、二次勝負のシステムを作っていたのですが、こういう下らない試験だと、なおさら二次の比重を高くしないとまともな知力・学力の吟味はできないことになるでしょう。少なくとも英語に関してはそう言えます。「考える力」がどうのこうのと言っておいて、前よりひどくなるとはどういうことなのか? 僕は前からセンター廃止論者で、二次試験だけの昔のシステムに戻した方が受験生の負担も少なくていいと言っていたのですが、今はなおさらそう思います。それでもやめないと言うのなら、英語はリスニングテストだけにしたらどうか? 二次でもリスニングを課している大学はそれも不要にして、やっていないところだけ、手間を省くのにこちらを利用するのです。筆記は、ほんとにこんなレベルのものならやらない方がいいと思います。

 予備校は商売の手前、そんなことは言わないでしょうが、こういうアホみたいな試験問題を解かされる受験生に僕は同情します。さぞや疲れたことでしょう。誰が作っているのか知りませんが、日本の大学生の知的レベルを低下させろという指令がアメリカあたりから出ているのではないかと、「陰謀論」を疑いたくなるほどです。

 ほんと、面白くなくて程度が低いにもほどがある。それが僕の率直な感想です。平均点予想なんか、する気もなくなってしまいました。

2021年度 大学入学共通テスト速報(河合塾)



祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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「堕ちたトランプ」に迫る菅政権の支持率

2021.01.16(22:30) 795

 今日は「大学入試共通テスト」なるものの初日で、英語の問題がネットに出たらセンターの頃と同じように自分で解いてみようとスタンバイしているのですが、それまで少し時間があるので、先にこちらを。次は時事通信配信のニュースです。

【ワシントン時事】米調査会社ピュー・リサーチ・センターは15日、トランプ大統領の支持率が就任後初めて3割を切り29%になったとする世論調査結果を発表した。弾劾訴追につながった6日の支持者による議会襲撃で暴力をあおったと非難され、保守の支持層が離反したとみられる。

 調査は、議会襲撃後の8~12日に実施。この4年間、トランプ氏の支持率は36~45%で比較的安定して推移していたが、大統領選後初めてとなった今回の調査で、前回昨年8月から9ポイント激減した。

 特に共和党支持層では、77%あった支持率が60%に下落した。全体の75%が議会襲撃についてトランプ氏に何らかの「責任がある」とし、68%が「政界にとどまってほしくない」と回答した。


 お次は、毎日新聞の最新世論調査の結果についての記事。

菅内閣支持33%、不支持57% 緊急事態遅すぎる71% 毎日新聞世論調査

 この前、「今度世論調査をやったら3割を切るのではないか?」と書きましたが、かろうじて3割は維持しているわけです。しかし、不支持との差が24%もあるので、菅政権はほとんどパニック状態でしょう(おまけに政党支持率まで5%も下がっているので、他の自民議員たちも「今度の選挙で殺される!」と焦るはず)。あの弾劾決議のトランプに僅か3%差に迫っているので、なかなかにすごい数字です。言語道断のあの学術会議新会員任命拒否事件以来、「こんな夜郎自大で危険かつ陰湿な政権はない」と明確な敵視のスタンスを取ってきた僕には喜ばしく思われるのですが、まさかここまで無能で優柔不断とは思わなかったので、その点はびっくりです。「有能な実務政治家」というのは、彼と癒着したマスコミ政治部の記者がヨイショして広めた虚像にすぎなかったことが誰の目にも明らかとなった(彼の毎度のあの眠たい「やらせ記者会見」には皆呆れているので、あれ自体が「国家の恥」です)。

 一部の「お友達」(ゴーツーで恩恵を受けた面々)を除けば、経済界からもそっぽを向かれてしまったようです。

菅政権の経済政策に専門家から批判殺到 トヨタ社長もダメ出し

 世論調査ではそんな質問は「不適切」とされて、できないでしょうが、質問項目に、「菅総理には早く二階と一緒に政界を引退してほしい」というのを入れていたら、「強くそう思う」と「かなりそう思う」を含めれば、楽に7割ぐらいは行ったのではないでしょうか?(むろん、その際、自分の息子や子分を代わりに立候補させるのはやめていただくとして)。

 どう見ても支持率アップにつながりそうな材料はないことからして、このまま総選挙になだれ込めば、自民は議席を激減させることになるでしょう。その方が国民のためにはなるかなという気がします。何考えてるのかわからないようないい加減なコロナ対策(経済対策含めて)を見てもわかるように、何の将来ヴィジョンもない古くさい利権政治から早く抜け出してもらわないと、コロナでこけて、そのまま日本は発展途上国以下の貧しく、活力のない社会に後退してしまいかねない。いい意味での政治家の「血の入れ替え」をはからないと、日本はこのまま駄目になってしまうのではないでしょうか?



祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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トランプ騒乱にとどめを刺すシュワルツェネッガーのスピーチ

2021.01.11(21:39) 794

 これは彼が超有名人(映画『ターミネーター』を知らない人はまずいない)であることのみならず、その内容と語り口の真摯さからも、アメリカ国民全体に大きな影響力を及ぼすでしょう。次のハフポストの記事は生の声が聞け、映像の字幕は英語ですが、記事で全訳されているから、両方ご覧になればいいと思います(彼の発音はやや聴き取りにくいので、リスリングの教材には不向きかもしれませんが)。僕は「よくぞ言ってくれた!」と素直に喜びました。

シュワルツェネッガーさん「全ては嘘から始まった」。議会襲撃とナチス重ねたスピーチが胸を打つ【全文】

 シュワルツェネッガー氏は2003年から11年までカリフォルニア州知事を務め、思想的にはリベラルな側面が強かったとはいえ、共和党に属していました。それが共和党の大統領であったトランプに激怒しているのですから、その意味でも説得力があります。彼は「嘘で人々をミスリード」し、支持者を煽動して「公正な選挙結果を覆そうとしたと」ことに怒っていて、トランプは「史上最悪の大統領(the worst President ever)」であると酷評しているのですが、全部正しい。要するに、この悪徳不動産屋にして詐欺師の、世の中にめったにいないほどの虚言症オヤジは、完璧なまでのナルシシズムに支配されており、自分に都合の悪いことは全部否認して、証拠もなく「陰謀論」を持ち出して、「本当は自分が圧勝していた」と喚き散らして、人々を混乱させ、僕には信じがたいことですが、麻原の荒唐無稽な主張を真実と信じたオウムの信者よろしく、それに乗せられる大量の人々が(日本にまで!)いて、あの何とかという女性弁護士などはその後何をしているのか知りませんが、「クラーケンを解き放つ!」と大言壮語して、陰謀論に肉付けしたものの、その憶測の根拠となるものはことごとくファクトチェックによって否定されて、逆に投票機メーカーから名誉棄損で告訴される羽目になったのです。次はブルームバーグの1/9付記事。

元トランプ陣営弁護士、名誉毀損で投票機メーカーが提訴-陰謀論被害

 トランプのみならず、彼女も精神鑑定が必要な病人です。僕も年齢と共に人相鑑定にはかなり熟達してきたので、最近は人を顔つきで判断して誤ることがあまりなくなったのですが、いい齢をして人間的な深みというものがまるでないマントヒヒ顔のトランプが狂人であるのはもとより、彼女の顔も典型的な「カルト顔」で、「生来性詐欺師」のトランプとは違って、「かもしれない」から「に違いない」に飛び移ると、すべてが自分が想定した陰謀論のピースにはまるよう解釈し、そこから出ることが不可能になってしまうタイプの、根は善良生真面目な「カルト的思考」の持主なのでしょう。だから同じようなタイプの人は「この人は信用できる」と思ってしまうのです。懐疑や不安は悪いものではなく、逆に人の精神的健康を担保してくれる大切なものなのですが、この手の人はそうしたものへの耐性が弱く、だから考えることがすべて自分の思い込みを強化する方向に働き、妄想に自信をもってしまうのです。そしてそれが多くの精神的に不安定な人には大きな影響を及ぼし、今回のような騒ぎになってしまう。カルトには二種類の病人が不可欠で、麻原やトランプのような平気で嘘をつく良心の欠落した人間(サイコパス)、もう一つはオウムの幹部にもよく見られた、生真面目なタイプの「信仰に入れ上げて、教祖の陰謀論を精緻化する」役目を果たす人間です。そして、この両者の下に煽動されやすく、自分が相手に投影したものと現実との区別がつかない一般信徒たちが位置する。トランプ騒動でもう一つ印象的なのは、この間に、その騒ぎで一儲けしたり、ドサクサ紛れ栄達を図ろうと企む、ミニトランプみたいな連中も関与していたことです。

 だから、トランプ現象はカルト現象なのです。今のアメリカの政治は、それはバイデンになっても大して変わらないかもしれませんが、民主主義が形骸化して、基本的にエスタブリッシュメントの利益に奉仕するようなものでしかなくなっています(トランプはそれを変えるために何かしたわけではない。だからウォールストリートにはトランプは好都合な存在として、支持者が少なくなかったわけです)。人気取り政策がアクセサリーのようにところどころあしらわれているというだけの話で、中身がなく、一般民衆の不満は根強い。そこでトランプが「正義の使徒」「希望の星」みたいに持ち上げられると、「あんな奴のどこが…」と僕などは思ってしまうのですが、それを信じたくなる心理があるのです。彼が下品で、知性のカケラもないことは、かえって庶民的で親しみを感じさせる要素として評価される。彼の数々の差別的暴言ですら、自らの没落の因果関係が理解できない白人至上主義者にとっては心地よく、「正直さ」「力強さ」の証しと解釈されるのです。無責任な、自分のことしか考えていないケチなデマゴーグの煽動に乗ることがどれほど危険な結果をもたらすかについては考えない。

 トランプが笛を吹いて、議事堂に暴徒が侵入するに至って初めて、あんな奴をこのまま放置しておいたのではどんなことになるやも知れないと、人々は本気で心配するようになったのです。狂信的なトランプカルトのコア層は懲りないでしょうが、他はこれをきっかけに離れるでしょう。冒頭の「シュワルツェネッガー・スピーチ」はそのために大きな役割を果たす。ネットしか見ない人たちもYoutube でそれを視聴するからです。こういうのがおそらくトランプにとっては一番応える。なぜだか低学歴白人層には激しく嫌われている左翼のインテレクチュアルの発言は響かないが、映画の正義の味方、ヒーローであり、知名度もトランプより上の相手が、自身のナチス体験まで語って、ど迫力で弾劾しているのですから。

 日本でもバイデン政権の失敗を待ち望んでいるかのような「隠れトランプ」の文化人は結構いるようですが、それに乗じてトランプが騒ぎをひき起こすようなことを許容しても、メリットは一つもない。トランプのアカウントを「永久停止」するとツイッター社は発表したそうですが、シュワルツェネッガーも示唆するように、トランプとその取り巻きそのものを政治の世界から「永久追放」するのが最もアメリカのため、世界のためになるでしょう。

 オウムの麻原は総理大臣になるのが積年の夢で、サリンを使ったクーデタで国家を転覆させ、「麻原王国」を樹立しようと目論んで失敗したのですが、アメリカの場合、本当にトランプを大統領にしてしまった。アメリカ社会の病はそれだけ深かったと言えると思いますが、一期だけでこの超利己的なナルシシスト、虚言症の煽動屋、札付きの詐欺師を追い払うことができたのは、不幸中の幸いだったのではないかと思います。




祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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狩人ガースーの失敗

2021.01.09(16:20) 793

「さ、さぶ~」

 というのは、例の7日の「緊急事態宣言発出」総理記者会見の、

 これまでの国民の皆さんのご協力に感謝申し上げますと共に、今一度、ご協力を賜りますことをお願いして、私からの挨拶とさせていただきます

 という「結婚式の挨拶か?」とツッコミが入った締まらない“締め”の感想ではなく、僕はずっと「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ」のヘルシーな自転車通勤をしているのですが、昨夜(1/8)10時台後半、帰宅途中感じた寒さのことです。延岡というのは夏は過ごしやすく、冬も決して雪など降らず、大して寒くないという「地上のパラダイス」みたいな所なのですが、体感的にこれは零度を下回っているのは確実だなと思われたので、自転車をこぎながら、思わずそういう呟きが漏れたのです。-2度ぐらいにはなっていたようで、雪国では全然大したことのない温度(僕の郷里でも、山奥なので朝晩の冷え込みは激しい)ですが、このあたりではそれは驚愕に値する寒さで、前夜より一段と厳しく、僕も「10年に一度」ぐらいの寒さに感じたのです。山のてっぺんの方に住んでいる関係で、帰りはそれを上らねばならないのですが、早く暖かい部屋に戻りたい一心で、自転車をこぐ足が速くなり、いつもより早く帰り着いたのでした。

 それでコロナですが、宮崎県も各所でクラスターが発生し、100人の大台に近づいたという話で、知事が「緊急非常事態宣言」なるものを出し、「夜間外出自粛」を呼び掛けて、県立高校などは目下一斉休校中です。延岡は感染者が6人とか1人だったりするので、「そんな大げさな…」と思ってしまうのですが、宮崎県知事の危機感は菅総理のそれとは全然違うのかもしれません。そこらへん、極端と極端という感じがしないでもないので、そもそもの話、ついこの前まで「コロナはもう終わった」と言わんばかりにゴーツーイートだのトラベルだのの音頭を取り、自らステーキ会食の類を連日はしごしておいて、しかも、東京オリンピックは十分やれるなんていまだに言っている御仁の「緊急事態宣言」なんて、誰が真面目に聞くかということになるので、それがはからずも結婚式のスピーチみたいになってしまったことは、なかば必然の成り行きと思われます。

 大体、あのオリンピックそれ自体、初めから誘致なんかすべきではなかったわけで、当時の深刻な状況に鑑みて、東北震災後の復興に全力を挙げるという誠実まっとうな対応をしていれば、延期で莫大な税金が今も失われつつあるわけですが、それをどうするかなんて悩みとも無縁だったわけです。当時の安倍首相はIOCで、「アンダーコントロール」なんて、全然福島原発事故を収束させるめどはたっていないのにジェスチャーもたっぷりに大嘘こいて、僕はあれにはほんとに呆れましたが、経済浮揚がどうのといって、かえって経済のマイナスを呼び込むというあたり、今のゴーツーと同じ安易さ、いい加減さで、バチが当たっているのだと、自民党の利権アホ政治屋どもは思わないのでしょうか? 地震もコロナも天災(後者は中国政府の罪が大きいとしても)ですが、政治が何が本当に国民のためになるかを考えず、無責任なことを連発して、それが人災につながっているのです。昔なら切腹ものです。

 支持率“爆落ち”中のわれらが菅総理の場合、今となっては「早く辞めたい」と思っている(大多数の国民もそれを望んでいる)でしょうが、「二兎を追う者は一兎をも得ず」のたとえどおり、「経済とコロナ」の間で右往左往して、どういう順序、段階で事に対処するのかという青写真が何もないまま、行き当たりばったりの愚策を重ねているのが最大の問題です。「アクセルとブレーキを同時に踏む」と称していたそうですが、そうすると車が激しくスピンして、他の車まで巻き込む大事故に発展した後、自らも壁に激突してあえなく昇天、ということになるのは、わかりきったことではありませんか? そういうアホな見本、誰が見せてくれと頼んだ?

 前に何度も書いたとおり、僕が菅政権に見切りをつけたのはあの学術会議新会員任命拒否事件からです。あのときは一部の馬鹿なネトウヨたちの熱烈支持があり、そういうのはカルト的なトランプ支持心理とも連結していたわけですが、一体何用あって就任早々そういう思い上がった愚劣なことをして、権力乱用をアピールしなければならないのか、さっぱりわからなかった。要するにこいつはまともな考えや良心をもっている奴ではないなと、早々に認識させて下さったわけです。

 その後の報道によれば、彼は横浜市議時代から、小此木衆院議員の威光を笠に着て、市役所人事に介入し(例によって説明はしないまま)、「影の横浜市長」と恐れられていたそうですが、それで権力の蜜の味を占め、国会議員になってやがて安倍政権の番頭にまで上り詰めると、ここでも総理の威光を借りて「説明抜きの人事権行使」を盾に官僚や他の議員たちを恐れさせ、「影の総理」となった。それで二階と結託して首尾よく自らが首相となると、「オレに逆らうとためにならんぞ」ということを広く学者団体にもわからせようと、あの任命拒否事件を起こして、「騒ぎになるのは予想していた」とニヤリと笑って見せたのです。彼は「人事のことは説明できない」と言ってのけたのですが、むしろ説明しないことこそが人を支配し、忖度させ、操る最もいい方法であるという、前近代的な権力の論理が通用すると思っていたのです。国を思い、世界を思う、グランドヴィジョンが彼にはあって、目先のことに定見なく振り回される世論に従っていたのでは国の舵取りを誤らせることになるという、プラトンの哲人政治的な理想と叡知が宿っているとでもいうのならともかく、そんなものはカケラもなくて、そこは二階などとそっくりですが、利権政治の闇の中でどう動くのが自分の権力維持と伸長に役立つかという動物的なカンに頼って動いていただけなのです。

「善良な日本人」は最初それには気づかなかった。安倍政権の番頭時代、彼が木で鼻を括ったような答弁に終始していたのは、「総理の不始末」の尻拭いのためにやむなく強いられたことで、自分が首相になれば、そのような不正の隠蔽はもうしなくてすむので、その「堅実な考えと高い実務能力」がいかんなく発揮され、安定的な政治運営で社会を幸福へと導くであろうと、漠然とそう思って高い支持率を与えたのです。ところが、蓋を開けてみると、実は前政権の闇は、なかば以上彼自身のものでもあったということが暴露されることになってしまった。恫喝も、隠蔽も、お友達政治も、報道機関への圧力も、全部「スガ印」なのです。道理で、安倍が引いてからも変わり映えしないわけです。それどころか、学術会議問題は、ネガティブな面で彼が安倍の一歩前を行っていることを世に印象づけることになった。

「コロナ対策と経済」に話を戻しましょう。冬場にかけて感染が再拡大するであろうことは事前に予測されていたことなのだから、それをどう防ぐか、防ぎきれない可能性もあるから、その場合はどうするかについて、事前に対策を練っておく時間は十分あったわけです。しかし、そういうことをしていた形跡はほとんどないので、ゴーツーイートの次はトラベルと、そちらにばかり前のめりになって、彼特有の頑固さで、感染者が急増してきたからもうやめどきではという声は聞かず、「エビデンスがない」なんて、都合よくそういう時だけ科学用語を使って、世論の8割近くが反対に回っても、まだ続けていて、支持率の急激な低下にパニックになって、ようやく「全面停止」を発表したのが12月の半ばです。元々この政策は「経済振興策としてはひどく筋が悪い」と言われていて、それについては再論しませんが、“恩人”二階と自分のスポンサーのためにやっていたようなものでした。税金をジャブジャブ使ってもっと外で飲食しろ、旅行に行けと煽り立てておいて、それですっかりタガが緩んでしまったものだから、今さら自粛しろと言っても、説得力には乏しいわけです。他方、それで感染が急拡大して医療体制が危機に陥ったときはどうするのかということはまるで考えていなかったと言ってよいので、菅総理の口から具体的な話が出ることはほとんどないので、「医療体制の確保を指示した」とか、こういうのは火事のとき、現場に消防車も消防士も満足にいないのに、「あれを消すように」と澄まして“指示”だけして帰ってしまうのと同じです。そんなことならサルでもできる。目下、何とか対応ができているのは、危機感を抱いた現場の人たちがそれなりの準備を進めていたおかげなので、政治の手柄では全くない。無関係な「国土強靭化」対策なるものは、相変わらず進めているという話ですが、コロナ対策の方は何をしているのか、いまだによくわからないのです。PCR検査もいまだに不十分なままで、ゴーツー政策推進の邪魔になると見てわざとそれを進めなかった疑いさえある。

 コロナで打撃を受けるのは、航空、観光業界、飲食店の類だけではない。イベント団体などは壊滅的な被害を受けているし、僕がいる塾業界なども同じです。挙げていけばキリなくあるのですが、一部にだけ補償をして他にはしないのは不公平になるし、長引くと財政的に補償もできなくなる。だから、全然収束のメドなど立っていないのに、おかしな経済振興策などしてかえって感染を拡大させ、長引かせるのは愚の骨頂で、優先順位を間違ってもらっては困るのですが、頭が悪いのか、自分のスポンサーの利益が大事で仕方がないのか、やることが本末転倒しているのです。海外からの持ち込みを防ぐ水際対策も十分に取られていないようだし、政策的に全体の統一というものがまるでない。突き上げを食らうたびにその場しのぎの対応を取るという感じで、見ているだけでイライラが募るというのが大方の人の感想でしょう。目下、菅政権の頼みの綱はワクチンでしょうが、日頃の心がけが悪い人間にはいいことは起こらないものなので、そのワクチンも大して効かないことが後で判明した、なんてことにもなりかねない。菅や二階の“不徳”が災いしてそういうことになると言えば、あのアッキーも真っ青のオカルトになってしまいますが。

 とにかく、「二兎を追う」狩人、菅義偉は、その無能さをいかんなく発揮しているわけで、「3月辞任説」も浮上しているという話ですが、大きな問題が起きていないときの密室利害調整政治が専門の彼には、明らかに荷が勝ちすぎたということなのでしょう。強権政治家が肯定的に見られることがあるとすれば、それは有能で高い見識をもつ場合にかぎるので、彼にはそんなものはないように思われるのです。韓国で「またか…」という、日本政府に賠償を命じる慰安婦裁判の判決が出て、そういうことにも対処しなければならないのですが、頭がパニックになって、目も虚ろなガースー氏にはそんな余裕は全くないでしょう(あれはたんに韓国を相手にすれば済むという問題ではなくて、国際社会に誤解されないように、きちんとアピールして説明することが必要な問題です)。

 危機の時代に政治が混乱したまま漂流するというのは「国家の不幸」なので、早々に退陣してもらって、仕切り直しをした方がいいのではないかと思います。今度世論調査をやったら、菅政権の支持率は3割を切るのではないでしょうか? 僕ら日本人はあらためて自らの人を見る目のなさを反省した方がいいかもしれません。



祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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