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正気の韓国と狂気の韓国

2019.10.14.16:36

 時期遅れの大型台風が東日本を直撃して大きな被害が出たようですが、自然には勝てないとしても、事前の準備や連絡で被害は最小限に食い止められたようで、50年も前なら、死者・行方不明者はたぶん数倍に達していたでしょう。河川の氾濫で水没した田畑や家屋は今後の後始末が大変だし、農家はせっかく育てた作物の全滅に胸を痛めているでしょうが、事前の対応が奏功して多くの人命が助かったことは喜ばしいことです。

 お話変わって、またもや韓国問題です。もういい加減に他のことにしたいのですが、次の記事は「なるほど」と腑に落ちるものだったので、根本認識としてそう了解して、後は黙って見ていればいいかと、区切りの記事としてこれを書くことにしました。

「本質は韓国の共産化」文在寅を暴走させた社会に潜む学生運動家、チョ・グクは枝、根本は…… 元韓国陸軍中将インタビュー

 冒頭の映像の演説は韓国人らしい派手なものですが、インタビューの中で語られていることはいたって冷静で、文政権に対する見方は僕のと大体同じです。トランプ政権が問題の一つを作り出していることにも触れられている。末尾の、

 最後に日本国民にお話ししたいのは、いま皆さんの前には2つの韓国があるということです。ひとつは、日本との友好関係を築き、同じ自由民主主義という価値観を信じて市場経済で発展してきた「これまでの韓国」。もうひとつは、韓国国旗を掲げながら、実態は北朝鮮化する「文在寅の韓国」です。
 文在寅政権が倒れれば、また日本やアメリカと同じ価値観にたつ、これまでの韓国が戻ってきます。大多数の国民は元の韓国に戻すべく頑張っています。もう少しの間、愛情を持って待っていてください。


 という言葉は、そのまま受け取るべきでしょう。イデオロギー先行の反日歴史教育が続く以上、日本人には受け入れがたい性質の「反日」勢力は生産され続けるでしょうが、今の文政権の「反日」ほどきちがいじみたものではなくなる。そうすると日韓関係改善の糸口も見つかるでしょう。前にも書いたようにおかしなファンタジーにとりつかれた「左翼過激派」が政権を取るなんてことになったから、ここまでこじれたのです。ここはそれを「中道」に戻す、韓国民の良識に期待したいと思います。

 もう一つ、同じ文春オンラインには、前に「二人の文」と書きましたが、文在寅の思想的“師匠”、文正仁・統一外交安保特別補佐官(68)へのインタビューのさわりも出ています(詳しくは文芸春秋11月号を見なさいということ)。

文在寅大統領の特別補佐官が大反論! 「日本は韓国に8億ドルを支払い、6800億ドルの利益を得た」

 僕はこの男を「諸悪の根源の一人」と見なしていますが、2ページ目にこういう話が出てきます。

 さらに文氏は、日本は請求権協定によって韓国に支払った8億ドルよりもはるかに多い金額を韓国から稼いできたことを指摘した。
「率直に言いますと、1965年から2018年まで50年以上もの間、韓国は一度も日本に対して貿易黒字になったことがないのです。逆に日本が韓国から稼いだ貿易黒字は6800億ドル。単純計算して、韓国に供与したお金の850倍の利益を日本が得たということです。インフレ率を考慮しても、100倍以上にはなります。私たちはずっと日本企業を信頼してきた。なのに日本政府がこんな政治的判断をしてしまったので、韓国は本当に怒っているのです」


 その前の「『補償』と『賠償』は別モノ」という屁理屈も問題なので、「六五年体制の基本枠組み」自体、「植民地支配の不法性」についての両国の解釈の違いを棚上げして結ばれたものです。国家間の取り決めは、国内世論を納得させるために双方が都合のいいことを言える「玉虫色」の部分を残すのがむしろふつうです。それをあの判決は否定した。自分の言い分だけが絶対的に正しいと言い出し、前の「補償」は当然のものとして受け取るが、新たに「不法性についての賠償」を要求するのは当然だというわけです。それは「当然」ではない。それならあらためて国家間で交渉をやり直さなければならないが、文在寅は「それは民間企業に賠償を求めただけなのだから、国家は関与しない」として、無責任にもほったらかしにしたのです。どこの世界にそんな無責任、勝手な政治指導者がいるか。それでは相手国が怒るのはあたりまえだということをこの独善家は全く理解していない。左翼過激派にはよく見られる自己絶対視の表われでしかない。それは「師匠直伝」の愚かさなのです。

 次に、上記の引用箇所ですが、これはトランプの言い分などとも似ている。トランプは貿易して赤字になれば、それはイコール「不当なディール」だと解釈するのです。経済学の基礎知識さえあれば、それはそんなに単純なものではないとわかるはずですが、馬鹿だからわからないのか、わかりたくないからわからないふりをしているだけなのかはともかく、この「もう一人の文」も同じようなことを言っているわけです。日本相手の貿易が赤字になっているのは、「不当な搾取」が続いてきたからだとでも言いたげなニュアンスです。

 わかりやすいたとえをしてみると、たとえば僕があなたと取引して、僕はあなたにAというものしか売らないが、あなたはBとCを僕に売ったとして、それが似たような値段のもので個数も同じなら、僕はあなたに対して大きな「貿易赤字」になります。しかし、それは僕があなたに搾取されている証拠にはならないので、僕は自分に必要だからBとCを買っただけで、それ自体としては不当でも何でもないのです。別の人とは関係が逆になって、「黒字」になることもある。貿易や売買というのはそういうものです。韓国がアメリカや中国相手には黒字になっていたとしても、それはアメリカや中国が日本と違って“善良”だからそうなっているというわけではないのです。

 そもそもの話、賠償と貿易という別の問題を一つにつなげるということ自体、無理がありすぎるので、再びたとえを用いると、僕があなたの車にはねられて多額の賠償金を得たとします。それを元手に僕は商売を始めて、あなたとも取引したが、あなた相手の取引では売るより買う方がずっと多く、慢性的な赤字になって、何十年かするとその累積額が元の賠償金額の10倍になってしまった。それで僕が「これは不当なことで、あのときの事故の追加賠償しろ」とあなたに要求すれば、あなたは僕は頭がおかしいと思うでしょう。なぜなら、それとこれとは別の話で、別にあなたが僕相手にアンフェアな商売をしたわけではないからです。

 韓国の場合、あの日韓請求権協定での賠償金が「漢江の奇跡」と呼ばれる韓国の爆発的な経済成長につながった(その際、韓国政府は個人補償に回すべきものもネコババしたのですが)ことは、「二人の文」には気に入らないかもしれないが、事実です(カネだけでなく、民間の技術支援もあった)。その後も韓国は得になるから日本と貿易したので、もはや「植民地」ではないのだから、朝貢貿易を強いられたわけではないのです。それは上のたとえ話と同じです。だから、日本の貿易黒字を持ち出してとやかく言うこと自体が筋違いです。この左翼の詭弁家はそんなことには知らんぷりして、無知な人間は数値だけ出せば「科学的な議論」だと錯覚するだろうからというので、こんな奇怪な屁理屈をこねる。頭が悪いのか、人間が腐っているのか、そのいずれかです。

 こういう手合いを“師匠”にして、その珍説に従って勝手な文句ばかり言っていれば、関係が悪くなる一方なのはわかりきった話で、やはり「文政権が退陣するのを待つしかない」といういつもの結論になってしまうわけです。ほんとに呆れた連中です。

【追記】「チョ・グク電撃辞任」というニュースが入りました。上の文春記事はそれに合わせてタイトルを変えたようですが、アドレスは同じなので、そのままにしておきます(あんなもの、そもそも法相に任命する方がどうかしていたわけです)。

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日韓対立に尽力する在韓お困り日本人学者の特殊性

2019.10.03.14:05

 またもや「韓国ネタ」ですが、日韓対立はエスカレートしこそすれ、緩和の方向に向かう兆しはありません。日本もテレビではおかしなことを言うコメンテーターが「嫌韓」を煽っていると批判されていて、もっと考えてものを言ってくれと僕も思いますが、韓国は輪をかけてひどいようなので、前にここでも「もっと公平な議論をしろ」と、ハンギョレに寄稿文を書いた法政大教授・山口二郎氏を批判したことがありますが、例の「韓国は敵なのか」という意味不明サイト(その声明文の支離滅裂についてもコメントした)を作った中心人物の和田春樹・東大名誉教授など、ああいう論点のズレたことを言う日本人しか、韓国の新聞には登場しないのです。そして日本人一般の姿として、排外主義的なネトウヨでいっぱいになっているかのような憶測をもたせるようなことばかり書いて「反日」を煽り続けている。ことに最悪なのは文政権御用新聞のハンギョレですが、新たにこういう「日本人研究者」へのインタビュー(9/30)が出ていました。

『反日種族主義』批判の日本人学者「朝鮮人が貧しくなったのに収奪・搾取なかった?」

 それ以前の朝鮮は豊かだったという話は聞いたことがない(両班による常習的な「収奪・搾取」に庶民はあえいでいたことに、この手の人は決して触れない)ので、この見出しそのものがミスリーディングではないかと思いながら読みましたが、一通り全部読んだ後、この鳥海豊博士(57)なる人物を僕は知らなかったので、グーグルで検索してみました。

「それでも少しずつ変化する部分が確実にある。日本の右派と多くの論争をして、そうなることを感じた。彼らが日帝の朝鮮支配は良いことだったとか言う時、それに対して私がそうではないと言えば、非常に強い反発が噴出する。これについて彼らの話を聞き込み、一つ一つ反論していく。もちろん彼らの中の70~80%は、変わることなく自分の意見に固執するが、側にいる人は「あなたのおかげで考えが大きく変わった、そんな観点でも見ることができるということを知った」という話をしてきた。それを見て、相手が悪いと言って敵として扱い無視するのではなく、彼らと話し合い、粘り強く少しずつ進まなければならないということを知った。あまり難しく重々しく考えると耐えられないので、少しずつ歩んでいかなければならない」

 最後がこう結ばれているので、僕が知らないだけで、その筋ではかなりの有名人だろうと思ったからです。しかし、予想外の結果が出た。僅かしかヒットしないので、これならまだ僕の方がマシなくらいです(笑)。「日本の右派と多くの論争をして」いるのなら、こんな結果はあり得ないので、それは嘘なのです(右翼と論争すれば、有難くないことにネトウヨの攻撃記事も一気に増えてしまうから、それとわかる)。

 ところが、その検索で意外なことがわかった。最初に出てくるのはアマゾンの記事で、『証言「脱会屋」の全て―監禁250日』(光言社 1994)という本が著書として出てきます(この段階では同一人物とは断定できない)。その内容紹介にはこうあります。

 強制的な改宗・脱会を職業的に行う宮村峻らの「脱会屋グループ」らによって250日にも渡る拉致・監禁の拘束を受けた著者の、信仰を賭けた闘いの総てを再現した魂のドキュメント。

 さらに見ていくと、次の記事が出てきて、これを覗くと、ハンギョレ記事の写真と、この「全国 拉致監禁・強制改宗被害者の会」というサイトに出ている写真が同一人物のものらしいのに気づきます(後者は2012/1/8のもの)。一番下に(講師紹介)が出ていて、生年からしても現在57歳というハンギョレの記述と一致する。同時に、上の「信仰を賭けた戦い」の「信仰」が何だったのかもわかるのです。

鳥海豊氏による拉致監禁対策講座を開講

●鳥海豊(とりうみ・ゆたか)
1962年、東京生まれ。早大在学中、原理研究会に入会。大学卒業後、合同結婚式に参加。1991年4月宮村峻らの強制改宗グループにより拉致監禁され強制棄教を迫られる。8か月間にわたる説得を受けながらも自力で脱出した。


 つまり、ハンギョレ記事の人物はあの文鮮明によって創設されたカルト、統一教会の筋金入り信者なのです(原理研はその下部機関で、学生サークルの装いを取る)。僕も学生の頃、高田馬場の駅前で、見知らぬ青年に「宗教と科学を統一する究極的な真理」に興味はないかとたずねられ、「ある」と答えると隅っこの方に連れて行かれて、レクチャーされたことがあります。何でも彼はその「究極原理」を知っているのだという。それは凄いと、僕は真面目にその話を聞こうとしましたが、話は妄想じみて支離滅裂としか思えず、この人は科学や宗教の基本的な知識すらないのではないのかとがっかりしました。しかし、根が親切な人間なので、逆にレクチャーしてあげることにして、近代科学それ自体がキリスト教と無関係ではなかったので、たとえばニュートンのあの『プリンキピア』は、ニュートンとしては「神の存在証明」のつもりだったのだというところから始めて、デカルトの神の存在証明が失敗に終わらざるを得なかったのはなぜなのか、そして当時文系学生でも関心をもって読むことが多かったシュレディンガー(波動方程式で有名)の生命論や、ハイゼンベルクの不確定性原理などに言及し、話がこれから佳境に入るというところで、「もういいです!」と叫んで、その男は雑踏の中に姿を消しました。とても「究極的な真理」に関心をもつ人間の態度とは思えない。後で友達に話したら、それは原理研だよ、という話で、おまえみたいなのをつかまえるとは、そいつも人を見る目がないなと笑っていましたが、そのとき初めて僕はそういう団体が存在するのを知ったのです。

 統一教会の信者だからといって言うことが出鱈目と決めつけるのはよくないでしょうが、ハンギョレの記事がそういうことに全く触れないのはどう見てもフェアではない。彼らが熱烈な文鮮明信仰=それと結びついた親韓の強烈なバイアスをもっているのは確実なので、当然それは資料の扱いや解釈にも影響するでしょう。この人物が日本で日韓関係の歴史の研究家としてほとんど認められていないことにも、ハンギョレは当然触れません。記事の最後の彼の言葉を見ると、あたかも日本国内で右翼を相手に堂々の論陣を張っているかのようですが、そんな事実は全くないと見られるのです(記事の彼の著書だという『日本人学者が見た植民地近代化論』なる本も、韓国で出版されたハングル版しかない。とうの昔に絶版になっている『東大生に語った韓国史』という韓国人著者の訳本が一冊あるだけです)。

 どうせなら、『統一教会信者である特殊な日本人学者が見た植民地近代化論』としてもらいたいが、韓国の人たちはそういうことは全く知らないまま、この記事を読むわけです(韓国内ですら統一教会信者と聞くと「何?」と思う人は多いでしょう)。「東京で生まれ育った鳥海豊博士は、日本の早稲田大学経済学科を卒業(1986年)後、職場生活を過ごし、2000年に一歩遅れて韓国史に関する勉強を始めた」とは書いても、「在学中、原理研究会に入会。大学卒業後、合同結婚式に参加」という事実は伏せるのです。せっかく「日本人研究者にもこう言う人がいる(だからハンギョレの反日史観は正しい!)」と印象づけようとしているのに、そんな余計な情報を入れたのでは逆効果になる。そういうことなのでしょう。ついでに言うと、統一教会が「霊感商法」の名を有名にした問題カルトであることは有名ですが、これから分派した「摂理」という強姦教祖のお粗末カルトまである。次は「日本脱カルト協会」のそれに対する注意喚起記事です。

・キリスト教福音宣教会(摂理)に関する声明と注意喚起

 韓国発のロクでもないカルトに日本は迷惑をこうむっていると言えば、「ヘイト発言だ!」と叱られるかもしれませんが、カルト規制の甘い日本は、韓国発カルトにとっては資金を吸い上げるのにもってこいの、便利な「植民地」みたいなものなのです(他にも韓国人が日本で始めたカルトを僕は知っていますが、知人に教祖の著書を一冊読まされてその無内容な愚劣さには呆れたものの、べつだん目立った被害はまだ出ていないようなので、名前は出さないでおきます)。

 こういうおかしな「例外的日本人」が「反日」強化に韓国メディアで利用される。その特殊性は全く紹介されないままで。次のデイリー新潮の記事(9/29)の「日本人学者」もそれと似たようなものです。

安倍首相は第2のヒトラー…… 著書でこう主張する“韓国人”政治学者の正体

 僕は安倍とそのネトウヨの取り巻きを好みませんが、それとこういうのとは「別次元」の話なので、以下は「9月19日付韓国の『毎日経済』電子版」の、彼の新刊の内容を紹介した記事の「要約」だそうですが、その「極端さ」には唖然とさせられます。

〈韓日問題専門家の保坂祐二教授は、安倍政権が1945年以前の大日本帝国を復元するため、そのシナリオを進めていると主張する。安倍政権は、大日本帝国を復活させるために、「独裁」の道へ突入、残酷な侵略と戦争を起こす可能性があるという。保坂教授はこのような兆候を数年前から強く感じていた。嫌韓デモを主導する極右集団が現れ、安倍晋三という極右政治家が長年の間、総理の座に居座るという異常な現象が日本で日常化してしまった。そして、大日本帝国の復元を実現する第一段階として、韓国を脅かし始めていると主張する。ヒトラーがユダヤ人を敵と見なし、ドイツ人の怒りと不満の噴出口にしたように、安倍政権は韓国をいけにえにして日本国民の怒りと不満を噴出させようとしている。強制徴用工問題が解決されても、韓国を敵と見なす安倍政権の態度は簡単に変わらないだろうと保坂教授は見ている。日本の極右勢力にとって、大日本帝国を復活させるのに、安倍ほど適した人物はいない。安倍総理は、第2次世界大戦のA級戦犯として逮捕された日本極右派の元祖・岸信介の外孫だ……〉

 僕も安倍政権には「戦前回帰」志向が強く、言論統制に向かう危険な性格があると書いたことがあって、韓国の度の過ぎた「反日」がネトウヨを元気づけて、その追い風になっているので日本国民としては迷惑この上ないと言いましたが、「安倍政権は、大日本帝国を復活させるために、『独裁』の道へ突入、残酷な侵略と戦争を起こす可能性がある」「大日本帝国の復元を実現する第一段階として、韓国を脅かし始めている」「ヒトラーがユダヤ人を敵と見なし、ドイツ人の怒りと不満の噴出口にしたように、安倍政権は韓国をいけにえにして日本国民の怒りと不満を噴出させようとしている」となると明らかにふつうではない。精神病院に入ってもらわないと困るようなレベルと思われますが、文在寅自身が「安倍政権は政権維持のために嫌韓を煽っている」とズレすぎたことをかねて言っているので、それはこういう狂人を「ブレーン」にしているからではないかと、妙に納得してしまうのです。そうではない、今回のことは安倍政権がどうのという以前の問題なので、一般の日本人が怒っているのは、次から次へと韓国が国家間の信義を踏みにじるようなことを平然として、にもかかわらず、全部日本が悪いと言って日本非難をエスカレートさせるからだと説明しても、こういうお困り日本人学者が「日韓間で何かあるたびにテレビに呼ばれ」、「昨今の緊迫した日韓関係では、もう引っ張りだこ」という状況では、「日本の民意」が全く伝わらないのはあたりまえだ、ということになるでしょう。

 今の日韓関係の深刻な悪化は、日本の「右傾化」とは直接関係がない。山口二郎や和田春樹(ハンギョレが言うように別に「日本で尊敬」されてはいない)といった人たちが安倍政権と無理にからめておかしなことを言い、それに加えて、この手の、どう見てもまともとは思えない、日本では無名の「日本人研究者」の「反日言説」しか韓国のマスコミでは取り上げないので、彼ら自身の「正義」妄想が強化されるだけでなく、歪められた日本像しか伝わらなくなっているのです。

 僕自身は日本人としては標準的な史観(ネトウヨのそれではない)をもつ者だと思っていて、その史観は韓国の学校で教えられている歴史のそれよりはずっと「客観性」のあるものだと思っていますが、それにも間違いはあるだろうから、日韓でもっと研究が進むのは大歓迎です。しかし、今の文政権下の韓国でそれが進む気配はなく、その独善的「ファンタジー性」がさらに強化される方向への言説ばかりが称揚され、それにおかしな日本人学者が加担して事態をさらに悪化させるのでは困るなと思うのです(韓国のそうした「偏向」が極端すぎて、『反日種族主義』のような内部からの批判も出てきているわけですが)。

 ことに上に見た二人の「日本人歴史家」のような人たちは問題なので、「どうせ韓国のやることだから…」という態度を取らず、正面からそれを批判してくれる日本人歴史家が出てきてくれるのを僕は期待しています。そうすれば、彼らを担ぎ出す韓国メディアも次第にいい加減なことは言えなくなって、もう少しまともな対日報道が期待できるようになる。それとも、彼らの言うことは正しいので、反論できないのでしょうか? 真実を愛する僕はそれなら仕方がないと思いますが、そんなことはおそらくないでしょう。

 ハンギョレは日本語版があることからして、日本語ができるスタッフがいるのでしょう。それならブログで「鳥海豊氏は統一教会信者だが、その事実を伏せるのはどうしてなのか?」と疑問を呈している日本人がいるので、今度はそれに答える記事を書いたらどうかと、本社に伝えてくれませんかね? あらためてインタビューして、その「信仰」とこうした「歴史研究」の関係について聞いて、僕が疑っている「極端なバイアス」が存在しないことを明らかにする必要があるのです。ウィキペディアの「統一教会」の項にはこう書かれています。

 日本のセミナー等で、『原理講論』(註:これが根本経典とされる)で説かれる堕落の経緯と復帰の歴史を説明される際に、韓国はアダム国家、日本はエバ国家とされ、先に堕落したエバがアダムに侍(はべ)ることは当然であると説かれている。朝鮮を植民地支配し民族の尊厳を踏みにじった日本はエバと同じであり、韓国に贖罪しなければならないとされているのである。合同結婚式では、日本人女性・韓国人男性のカップルが多く生み出されており、結婚した日本人女性は韓国人の夫や家族に尽くすことが求められる。

『原理講論』それ自体、ロクな裏付けもない文鮮明の「壮大なファンタジー」の所産にすぎないのだろうと僕は思いますが、そういう「教え」が鳥海氏の心の中に核としてあって日韓史を書けば、結論は初めから決まっているのだから、中身がどんなものになるかは想像に難くない。歴史は信仰告白ではない。これは「日本は神国」だとする「史観」の逆ヴァージョンですが、そのどちらも困るのです。そういう「信仰」次元から歴史を云々していたのでは、永遠にまともな歴史理解に達することはないでしょう。当然、日韓の和解もないわけです。

グレタ・トゥンベリさんの主張

2019.09.29.22:22

 やや旧聞になりますが、このスウェーデンの16歳少女は一躍世界的な有名人になったようです。僕には本質的なこととは思えない彼女の「発達障害」も大きく取り上げられた。

・トゥンベリをからかったトランプの投稿、障害者への侮辱

 記事の最後に、「実年齢よりも大人びたトゥンベリは、トランプ大統領の屈辱的なツイートにも屈せず、それを茶化す余裕を見せた。トゥンベリは自身のツイッターアカウントのプロフィール欄を一時、『明るく素晴らしい未来を楽しみにしているとても幸せな若い女の子』に変更した」とあるように、切り返しの見事さでもこの16歳少女の“完勝”ですが、そもそもの初めから、非科学的な「地球温暖化は存在しない」信者のトランプやアメリカのネオコンがアホすぎるので、あのスピーチで彼女が言ったことは正しいのです。

 そのスピーチの動画は次の記事についているので、あらためてご覧ください。

「よくもそんなことが」気候行動サミット、トゥンベリさんが遅い対応に怒り

「よくもそんなことが」と訳されているのは、How dare you(do that)! の箇所です。大学受験には必須のフレーズなので、高校生は忘れないように。それはともかく、僕はこれを見て感動したので、他の動画を探すと、有名なTEDのこういうのが出てきました。字幕もついていて親切なサイトなので、英語を勉強している人は、そちらの意味でも為になるでしょう(彼女の母国語は英語ではないはずなので、その点でもすごい)。

気候危機を訴える学校ストライキ ─ ルールを変えて世界を救おう | グレタ・トゥーンベリ | TEDxStockholm

 実に堂々たる、完璧なスピーチで、あらためて驚いたのですが、いくらか迷信深い僕の解釈によれば、これは超鈍感で愚かな人類のために、神がこの世に遣わしたエージェントです。わが“心眼”には、この可愛い少女の背中に大きな白い羽根が生えているのが見える。

 彼女の「障害」については、こういう記事もあります。

「アスペルガーは私の誇り」グレタ・トゥーンベリさんが投げかける「障がい」の意味

「グレタさんは、アスペルガー症候群と強迫性障害、選択性緘黙であることを公表している」とありますが、三番目のTEDのスピーチによれば、彼女が「アスペルガー症候群と強迫性障害、選択性緘黙であること」がわかったのは11歳のとき、環境問題で深刻に悩み、鬱状態になってしまって、食べることも話すこともしなくなったのがきっかけのようです。それで僅か2ヶ月で10キロもやせてしまい、たぶん親が心配して医者のところに連れて行ったのでしょう。それで、身体的には何も異常がないことが判明し、心理的な面に何か問題があるのかもと調べたら、そういう「障害」があることが判明した、そういうことなのかなと思います。

 しかし、こういうのが「障害」なのかどうか、僕はそれを疑問視しています。むしろ人間としては正直で「まとも」すぎるから、自分の私生活上の問題をはるかに超えるこうした問題をわが事として悩むわけで、ミーイズム全盛の折柄、こういう若者がいることは一服の清涼剤であるのみならず、人類の未来にとっての希望と言えます。トランプみたいな自分にとって損か得かという打算しかない、目立ちたがりの悪徳不動産屋が世界最大の国家の大統領になるというのはそれ自体、今の文明社会が深刻に病んでいる何よりの証拠ですが、それとは正反対です。彼女の爪の垢でも煎じて飲めと言いたくなる。

 アスペルガーは天才科学者・芸術家などにも少なくないと言われていますが、元々が「病気」のように言われる多くのものが実は病気でも何でもなくて、それは自然が作り出した「個の多様性」だと考える人もいます。一定数毛色が違う個体がいるからこそ、文化や文明は進歩するので、同質のものばかりでは発展はなく、種の存続自体がそれでは危うくなる。

 僕は塾教師として、たくさんの子供と接してきましたが、少し変わっている子供の方が相手をしていて面白いのです。そうした個性が醜いものとなるのは、利己主義と深く結びついたときだけで、そうでなければそれはいずれも魅力のある、愉快なものとなるのです。

 にしても、僕が驚いたのは、ヤフーのニュースサイトにはコメント欄がありますが、関連記事のそれを見ると、彼女に対する否定的なコメントがずらりと並んでいたことです。ほめているのだろうと思ったので、びっくりした。とくに上に引用した最後の記事など、コメント数は四千件を超え、それがほとんど利口ぶったオトナの難癖コメントなのだから、ほんとに今の日本人にはロクなのがいないなと呆れてしまうのです。

・もう少し彼女が穏やかになれるように、周りでフォローしつつ、問題点を攻撃的ではなく、理性的に、改善できるような話し方ができれば、もっと環境に興味を持つ人が出るのではないでしょうか。
このやり方では、彼女自身に対する反感や嫌悪感が大きくなりそうで、かわいそうな気がします。
環境や動物愛護に熱心な人は、とにかく相手に攻撃的で恐ろしさを感じます。


 見た目は親切ぶっていて尤もらしいが、ただの難癖です。話し方がよろしくないと言うのですが、微笑でも浮かべて、淡々とていねいな語り口で地球環境の危機について語って、「皆さん、ぼちぼち環境問題について考えてみませんか?」とでも言えばいいのか? そしたらもっと効果が上がると? 馬鹿馬鹿しい。別に「彼女自身に対する反感や嫌悪感が大きくなりそう」な様子はないので、書き手が「反感や嫌悪感」を隠しもっているだけの話でしょう。しかし、これなんかはまだいい方です。

・考え方が0か100なんだよねぇ。
 全てを0にしてしまえない事情もあり、難しいんだよね。
アスペルガーである子供と考えたらこれを放置するのは良くない。
いろんな考えがあるのを学ぶ必要がある。
正義感だけでは人を傷つけることもあるのだと。
親はどうしているんだろう?
この子が広告塔のようになるのは良いことだと思っているのだろうか。

・『私のようなアスペルガーの人間にとっては、ほとんど全てのことが白黒どちらかなのです。』
ここが全てを物語っていますね。
0と1だけのコンピューターロジカルで容易に解決できるのは導かれるべき正解がひとつしかない計算処理くらいでしょう。

・アスペルガーが全員同じだとは思いません。
思わないからこそ、この方の極端な思い込みの激しい思想は『アスペルガー代表』のような体裁であまり公式に取り扱わない方が良いのではないかと感じます。意義・主張は大いに結構。とても素晴らしいです。でも、『自分が絶対に正しい』と信じて疑わず聞く耳持たず脳天から噛みつくその姿勢は障がい云々関係なく問題があるのではないでしょうか。
 まだまだ子供、伸び代はたくさんあると思います。
まずは被害妄想・誇大妄想をカウンセリングで軌道修正するなどして論理的思考が可能になるようにトレーニングを受ける等、是非とも頑張ってください。


 一体何を考えて、こういう下らない御託を並べているのか?「いろんな考えがあるのを学ぶ必要がある。正義感だけでは人を傷つけることもあるのだと」「『自分が絶対に正しい』と信じて疑わず聞く耳持たず脳天から噛みつくその姿勢は障がい云々関係なく問題があるのではないでしょうか」――こういうのは日本人お得意の論法ですが、環境問題の悪化は深刻な問題で、「私は青が好きだが、あなたは黄色が好き」というような問題とは性質が違うのです。彼女にとってはそれは切迫した問題だが、私にとっては別に大したことはないので、自分の給料が上がるかどうかが何より切実なのだ。そういう私を非難しているみたいに感じるから、正義ぶらないでほしい。せいぜいがその程度の話でしょうが。正直にそう言え。

 彼女はおそらく、こういう子です。ある問題について激論になったとする。TEDのプレゼンテーションを見てもわかるように、彼女は非常にロジカルです。だから、そのやりとりの中で自分の考えが間違っていると思えば、ぱっと考えを改めるでしょう。どうしてなのかというと、彼女にとっては何が真実で、何が正しいのかということが何より重要だからです。そこに、下らない自分のメンツがどうのといった問題は介入してこない。そういう点、いわゆる「ふつう」の人よりずっと柔軟なのです。

 むしろ「正常」を装っている人に頑固なのが多いので、議論になって自分が負けそうになると、「人の考えはそれぞれだから」と言い出す。だから、自分の浅はかな考えや間違った考えも等しく尊重されるべきだと言うのですが、それはケチな自尊心が何より大事だからで、考えと人格の区別も付けられないほど幼稚なのです。それで同類の人間ばかりで集まって、「そうだよねー」と盛り上がる。

 僕がこういうことを言うのは、アスペルガーだったかどうかは知りませんが、自己主張の強い、白黒はっきりさせないと気が済まない、言うことが「すべて結論」みたいな独断的な父親をもったからです。気質が似ていたからそうなったのかどうか、長男の僕は二十代の半ばになるまで、顔を合わせるたびに父と衝突していました。どちらかが「それは違う!」と言い出して、喧嘩になるのです。他の家族は雲行きが怪しくなると、必死に話題を他に向けさせようとしましたが、二人ともそんなものにごまかされる人間ではなかったので、正面から激突することになったのです。後で考えると、人生経験豊富な父の方が正しかったなと思うことの方が多いのですが、彼には一つ不思議なところがあって、たまに突然沈黙して、「今のはおまえが正しい」と言うことがあり、そういうときは一瞬で考えを改めたのです。ホンネとタテマエのややこしい区別とか、そんなものはなかったので、そこは非常にわかりやすかったのですが、そういう人間だったので、僕は父とやり合うことが無駄だと思ったことは一度もないのです。彼は昔の尋常小学校卒の学歴しか持っておらず、元が名うての悪ガキで、学校のお勉強はさっぱりだったという人間でしたが、昔の田舎の人間にしてはずいぶんと進歩的な考えをもっていた。不良息子の相手をしているうちにそうなったので、僕は父から多くのことを学びましたが、父もまた変化したのです(断っておきますが、僕自身はわが子を育てる際には、自分の父親とは全く違うやり方をしました)。

 トゥーンベリさんは、TEDで「私たちは嘘をつくのがあまり上手ではありません」と言っていますが、僕の父も嘘をつかない、正直な人間として有名でした。いわゆる「空気を読む」人間ではなく、そんなことにはおかまいなしで、目上の人に無遠慮にきついことを言うことも珍しくなかったので、母はハラハラしていましたが、そのあたりもアスペルガー的です。父の前ではこちらも嘘がつけなかった。全部見破られてしまうという感じがあったので、いわゆる「アスペ的」な人というのは、そういう直観力も人よりすぐれているのかもしれません。

 今の会社では受けが悪いのでそういう人は減っているようですが、「ワンマン上司」というのがいて、昔は社長や部長クラスにそういう人が結構いた。僕は学生アルバイトの時代も含めて、そういう人の相手をするのを得意としていました。ふだん敬して遠ざけられ、「あの人は全然人の言うことを聞かないから…」などと部下に陰口を叩かれているのですが、僕は「この人はうちの親父に似ているな」と親近感をもつことが多かったのです。それで異見を言いに行くと、「何か文句があるのか?」みたいな不機嫌そのものの顔つきをする。「あの指示はおかしいのではありませんか?」と言うと、「何だと!」なんて言い方も平気でするのです。大方の人はそれで引いてしまうが、僕は父親の相手をしていたおかげで免疫がついていたので、かまわずその理由の説明を始める。仕方なく話を聞き、反論してくるが、あるところまで話が進んで分が悪いと知ると、苦笑を浮かべて、「じゃあ、おまえはどうすればいいと思っているんだ?」ときく。それで意見を言うと、「わかった。それでやってみろ」と言ってくれる。そういう切り替えも早いのです。後で、「あの若いのはほんとに生意気だな」と言ったという話は聞いても、嫌われていないことはよくわかるので、昼休みに見かけると、「おまえ、メシはまだか?」と言って食事に連れて行ってくれたりする。誰も一緒に行きたがらないので、それで周りからとやかく言われることもないのです。そういう人は面白いので、歩きながら通りかかった犬に、「シロ、シロ」と呼びかけているから、「あの犬はシロって名前なんですか?」ときくと、「知らん。色からしてあれはクロのはずはないから、そう言ってみただけで、色々言ってればどれかは当たるだろ」なんて澄まして答えるのです。

 こういう人には信念やハートがあり、決断力と行動力に富んで、性格的にもカラッとしていることが多いので、僕は好きなのですが、世間の人は誤解することが多い。彼らは見た目ほど頑固ではないのです。反対に見た目は受容的で、うんうん言って話を聞くふりをするが、実際は非常に自己防衛的で、それまでの議論がなかったみたいに「でもねえ…」と没論理的なことを決まって言い出し、話すだけ無駄という人はたくさんいるのです。議論でやりこめられたりすると、深く根にもって、陰湿なやり方で仕返しをしようとするのもこのタイプの人たちで、それがいわゆる「ふつう」の人たちの中にどれほど多いか。アスペルガーがどうのこうのと言う人たちは、そちらの「異常」についても少しは考えてみたらどうかと思います。この社会を本当に毒しているのは、自分のつまらないメンツや硬直した価値観に執着して変化に抵抗する、そういう人たちなのです。

 彼女の病名には「強迫性障害」というのも入っていますが、僕なども子供のときはこれだったので、精神科を受診させれられていれば、そう診断されたでしょう。トゥンベリさんは11歳のとき、環境問題で悩んで鬱状態に陥った。僕も12歳頃、「1足す1はどうして2なのか?」という疑問にとりつかれて、それから7年間、それについて考え続ける羽目になったのです。何が問題だったのかと言うと、それが正しい理由がわからなかったからです。それから僕は自分の頭に浮かぶ考えに「正しいという根拠」を問い質す癖がつき、ずっと辿っていくと、1+1=2の場合と同じく答が見つけられなくなるのに気づいて戦慄したのです。周りの子供たちが自信たっぷりなのが羨ましかった。

 元々学校の勉強が嫌いでしたが、おかげで勉強すること自体ができなくなった。頭を使うと、必然的にそうした疑惑と不安が強化されるからです(自然の中にいるときだけ、それを忘れることができた)。それでほとんど受験勉強もしないままビリで高校に入って、それから苦労したのは、たとえば数学の問題を解く際、僕はいちいちそれに使う公式を証明してからでないと取りかかれなかったのですが、その公式がいくつもあって、三角関数みたいに芋づる式に遡れる場合、全部を証明しないと気が済まず、また、昨日その証明を済ませていた場合でも、今となると疑わしく思えるので、もう一度やり直さなければならないのです。それというのも、根本に1+1=2への不安があるからで、その不安がそうした強迫的な確認行為を誘発するのです。暗記科目が嫌いで苦手な僕は、数学とは割と相性がよかったのですが、それが原因で数学を遠ざけるようになった。

 むろん、試験前にはそれを一時的に眠らせて対応したし、昔はバイク免許取得が禁止されているということもなかったので、それを取ってバイクで走り回ったり、ふつうの高校生がするようなことは全部やって、それなりに生活をエンジョイしていたのですが、その疑問は強迫観念として僕の心に貼りついたままだったのです。

 それでどうなったかと言うと、自分の頭で考えられるようなことはほぼ考え尽くして、どうしようもなくなっていたのですが、はたちの誕生日を迎えたばかりの頃、そうした疑惑が一気に消滅するという不思議な体験をした。その直前、僕は他のことに多忙で、自分のことを考えるのをすっかり忘れていたのですが、ある朝ふと気づくと、頭の中のモヤモヤがすっかり消えていたのです。そんな馬鹿なと思った僕は、一週間ほど意図的にその疑惑をぶり返させようとしました。しかし、それは二度と戻ってこなかった。

 しかし、確認癖そのものは生まれつきの性格として残っていたので、何が起きたのかを今度は解明しようとしました。何かがわかって、だからそれは消えたはずだが、その「何か」が何なのか、わからないのです。それで僕は哲学、心理学、精神病理学など様々な本を読んだのですが、そのプロセスで、自分の「病状悪化」のピーク時点でのそれが、統合失調症(当時は精神分裂病と言った)のある患者の描く内界と酷似しているのを知って驚きました。もしもその当時医師の診断を受けていれば、そう診断されることもありえた、ということです。

 その二年後に、僕は「わかった!」と叫んで、その問題についての論文もどきを書きました。そのとき友達に聞いたところでは、数学者による1+1=2の証明は既に存在していて、それは「背理法」を使うものだったと記憶しているという話でしたが、僕は「逆説」という言葉を使ったので、似たところがあるのかもしれません。しかし、僕はそれを哲学の問題として解こうとしたのです。それは三段構成になっていて最後は証明不可能な直観に依拠するので、ふつうの意味での証明にはならなかったのですが、その直観に対する僕の信頼はその後一度も揺らいだことがないので、大げさな言い方をすれば、それはその後の自分の思想的営為の基底をなすものとなったのです。

 後でこの話を聞いた僕の母親は、「おまえは大学生にもなって、そんな幼稚園の子供でも知っているようなことを知らなかったのか!」と驚き呆れ、「そうだ」と答えると、「世間に恥ずかしい」から、絶対にそんなことは口外してはならぬ、と口止めされました。「かねておまえが非常識なアホだとはわかっていたが、まさかそこまでとは思わなかった」と半端でない嘆きようでした。落第の言い訳にそんな馬鹿げた話を持ち出すのは言語道断だというのです。

 世間の大方の人はたぶんうちの母親と同じ反応を示すでしょう。1+1=2は自明のことであって、今さらそれがどうして正しいのかなどとは考えない。それが「正常」というものです。しかし、「強迫性障害」をもつ僕はそれに引っかかって、しまいにはそれを問う「自己」そのものを疑って精神崩壊の危機にさらされる羽目になったのです。しかし、その結果、僕は自分にとって重要なものをつかんだ。それもたしかなのです。僕はその発見を「シェア」したいと思っています。それがわかれば、無意識の不安の多くが消えて、もっと安心してものが考えられるようになるだろうと思うからです。しかし、多くの人はそれを説明しても、それをたんなる観念として受け取るだけで、実感としてそれが何を意味するかを理解することはないようなので、そこが難しいのです。水はH²Oだと説明しても、それで水がわかったことにはならないのと同じです。それに触れ、そこで泳いでみて、初めてそれが実感としてわかる。それが実在するものだと確信できるのです。

 科学でも哲学でも、文化芸術でも、それらは何か特殊な「こだわり」をもつ人たちによってつくられたものです。社会活動家にしても、半端でないしつこさをもたなければ、事は成し遂げられない。そう言ってよければ、彼らには何かきちがいじみたところがあるのです。知性や才能はむろん必要ですが、それだけでは足りない。実験に百回失敗すれば、諦めるのが「分別」というものです。しかし、彼らは手を変え品を変え、しぶとく続ける。それは「異常」なことですが、そのおかげで彼らは何かを発見したり発明したりし、結果として僕らはそのおかげをこうむることになるのです(注意すべきは、彼らのそうしたこだわりは見栄から出たものではないということです)。心理学者や精神医学者たちはそうした彼らの性格を異常視して「発達障害」と呼ぶ。アインシュタインの相対性理論は、常識を平気で無視する彼の性格に負うところが大きかったと言われています。ニュートン流の時空観念をそれは否定するもので、「非常識」でなければ、ああいう発想自体ができないからです。そして彼は典型的なアスペルガー型天才の一人だったとされているのです。

 僕はグレタ・トゥンベリさんの将来に期待しています。「ああいうのはテロリストになる恐れがある」なんてアホな中傷コメントをしている人もいましたが、なるわけない(笑)。彼女は遠い将来ではなくて、今行動を起こさねば間に合わないのだと言い、そうしているわけですが、同時に環境問題についての勉強を熱心にしているようなので、警世活動を続ける生態学者、地球環境学者や、疲れを知らぬ環境保護活動家になるかも知れません。頭のいい彼女なら、そのどれにもなれそうです。僕らオトナは、アスペルガーだからどうのこうのと下らない御託を並べるのではなく、彼女が突きつける疑問に正面から答えられるようにしなければならない。それが間違っているというのなら、彼女の主張のどこがどう間違っているか、ロジカルに説明しなければならないのです。それができないので、人格や病気を持ち出すというのは卑劣極まりないことなので、僕は彼女が言っていることを聞いて、「君の言うとおりだよ」としか言えませんでした。「今の人間世界では変えるのは難しいのだ」なんて、彼女は先刻承知なので、にもかかわらず、変えなければならないと言っているのです。彼女と違って僕らが切迫感をもたないのは、鈍感で不勉強で、馬鹿だからにすぎない。なぜそれを素直に認められないのかと、それが不思議でならないのです。僕は塾でも、自分が間違えたときは生徒にちゃんと謝ってますよ。それは恥ではないので、それを認めないことこそが恥なのです。

「チョ・グク事態」の今後

2019.09.20.17:59

 この「…事態」というのは、韓国の新聞記事の日本語版を読んでいると割とよく見かける表現ですが、日本語だと「…問題」に、「非常事態」のニュアンスが加わった感じでしょうか。ともあれ、韓国ではこの「タマネキ法相」に対する非難が、いかにも「火がついたら止まらない」韓国らしく、日増しに激しさを増しているようです。次のかなり激烈な弾劾文は本日付の中央日報の社説です。

墜落する文大統領の支持率…独走と独善から抜け出せよという警告だ

 青瓦台(チョンワデ、大統領府)をはじめ、与党では「チョ・グク政局」から一日も早く抜け出したい気持ちが強いだろう。だが、チョ長官への辞退要求は野火のように広がる模様だ。「チョグク氏の任命で社会の正義と倫理が崩れた」という声明に署名した全国教授の数字が日々急速に増加している傾向だ。昨日はソウル大学や延世(ヨンセ)大学、高麗(コリョ)大学の学生たちがチョ長官の辞退を促すろうそくを同時に手にした。
「文在寅大統領の傲慢と独善に厳しく警告する」という時局宣言文は法曹界に広がった。「最小限の法曹人の資格すら備えていないチョ・グク法務長官の任命に羞恥心と侮辱感を越えて込みあげる怒りを耐えられない」というのが宣言文の趣旨だ。複数の世論調査で立証された一般市民の民心も少しも変わっていない。
 常識通りならチョ長官はすでに退くべきだった。この政権発足後に起きた数多くの要人惨事の責任者であり、毎日のように明るみに出ている偽善や虚飾で彼が法務長官職についてはならない理由があふれている。何よりも朴槿恵(パク・クネ)政府は側近一人のせいで没落したが、長官一人のせいで政権が大きな危機に追い出されたことだけを見てもそうだ。だが、知らん顔する長官に「我関せず焉」の政権だ。


 この社説はついでに、「莫大な税金をつぎ込んで急造した高齢者アルバイトが増えたことを『雇用状況が量と質の両方で明確に改善されている』と包装するのは現実から目をそらした不通だ」と、文の「すべてはうまく行っている」という経済政策に関する“超ポジティブ”な自己評価、要するに大嘘を弾劾しているのですが、朴槿恵前大統領によく用いられた「不通(たしか読みはプルトンだった)」という非難用語が復活しているのも興味深い。

 同じ中央日報の別の記事によれば、

 この日(9/19)「社会の正義を望む全国教授会」は青瓦台(チョンワデ、大統領府)の前で記者会見を行って教授時局宣言署名運動の中間発表を行った。司会を務めた全南(チョンナム)大学歯医学専門大学院のイ・ウンジュ教授は「教授会は一週間前に時局宣言文を作成して署名を受け始め、わずか6日で290大学3396人の前・現職教授が参加した」と明らかにした。教授会側は時局宣言に参加した教授のリストは本人確認作業を経た後、来週公開する予定だ

 として、「時局宣言」というのはいかにも韓国らしく大げさですが、大学の先生たちも加わって非難の大合唱になっているのがわかるのです。こうした学生・教授たちの行動は、韓流歴史ドラマによく出てくる儒生たちの「王様、どうぞ王命を撤回して下さい!」という直接陳情を思い出させます。

 しかし、韓国の場合、こういうのも「バスに乗り遅れるな」心理がかなり強く働いていそうなので、彼ら教授先生たちが皆「まとも」だからそうしているのだとはかぎらない。9/18付のNEWSポストセブンの記事で、呉善花氏は、インタビューに答えてこう述べています。

曹国法相と韓国社会 「虚言と欺瞞」はなぜ蔓延するのか

──韓国は超学歴社会で名門校に入り、財閥企業に就職できなければお先真っ暗ともいわれているが。

呉:教育に関する不正が多く見られるのも、韓国特有の特徴かもしれません。2015年11月、韓国の大学が、過去に例を見ない一大スキャンダルに揺れ動きました。全国50大学の教授200人が、本の盗作で軒並み検挙されたという前代未聞のスキャンダルでした。この200人の教授たちはみな、他人が書いた本を、なんと表紙だけすり替えて自分の著書として出版していたのです。その動機は「研究者としての実績を上げたい」という出世欲です。韓国の私立大学では、国内で本を1冊出すと教授の研究実績表に5点加算されるからです。

 2018年1月には、あきれ果てた論文不正事件が起きています。韓国政府が大学等の研究者7万人の発表した論文を調査した結果、子どもや親戚を共著者として記した論文不正が29大学で82件あったことが発覚しました。ソウル大学や延世(ヨンセ)大学などの著名な学校も入っており、なかでも、ソウル大学での1人の研究者は、数十本の研究論文すべてについて、まだ高校も卒業もしていない息子を共著者として記していました。なぜこんなことが起こるかというと、論文の共著者とすれば、その者は論文作成に貢献した実績があることになり、有名大学への進学がかなり有利になるからです。これは氷山の一角であり、海外留学の際にも不正が見つかり、2016年6月には米国留学に絶対必要な試験であるSATも開始直前に中止されたこともあります


 唖然とさせられる話ですが、これが本当だとすれば(本当なのだと思いますが)、チェ・グク氏の娘の「高校時代の二週間のインターン体験で、専門的な医学論文の第一著者」というインチキは、韓国では親が有力者だとべつだん驚くべきことではないのだということになります。「子どもや親戚を共著者として記した論文不正が29大学で82件あった」というのは、多くが「随時募集」と呼ばれる韓国の大学推薦入試で有利な箔をつけるために行なわれたのだろうから、この種の不正は常態化しているわけです(他にも色んな不正があるようですが)。チョ・グク氏とその妻にとっては、「両班仲間でふつうにやっていることをやっただけ」なのに、タテマエではいけないことになっているからといって、何でそんなに非難されなければならないのか、わからないというのがホンネでしょう。

 上の段落の、「この200人の教授たちはみな、他人が書いた本を、なんと表紙だけすり替えて自分の著書として出版していたのです」という話からすれば、多くの教授たちはわが子以前に、自分の保身と出世のために盗作を行ない、それを恥としていないのです。こういうのは三流大の先生にはとくに多いということなのかもしれませんが、その人数の多さには度肝を抜かれます。

 上の「時局宣言文」に署名した「290大学3396人」の先生たちは清廉潔白なのかも知れませんが、自分はバレていないから「高潔アピール」するためにそれに署名したという教授も、韓国両班の特性からして、きっとかなりいるだろうと僕は思うので、文在寅の激しい日本批判と、その裏返しの自己批判の完全な欠落を示す臆面もない自画自賛(長くなるので書きませんが、経済政策のみならず、彼は自分が「自由な言論の守り手」であるとまで言っているのです! 朝鮮日報に対するあの露骨な恫喝などは、では何なのか?)からしても、「自分のことはきれいに棚に上げて、他人のことのみ非難する」のは、韓国の知識人や政治家には珍しくないメンタリティであるように思われるのです。

 僕はこのブログで何度も「韓国は李氏朝鮮時代から何も変わっていない」と書いていますが、そのあたりのことにも、呉氏は触れています。

──それでは曹国氏の娘の件も全く不思議ではないと。

呉:韓国は世界的に見てもかなりの不正・腐敗大国ですが、その前身の李朝はといえばそれどころではなく、もはや不正・腐敗が慣習として根付いているといっていいほど酷いものでした。李朝末期には多額の金銭と有力な権力者のツテがなくては、官職にありつくことが事実上不可能でした。それどころか、管理の資格を得るための試験である科挙(高級官僚登用試験)の合否までが、金とツテのあるなしで大きく左右されたのです。
 こうした傾向はとくに18世紀から盛んになりはじめ、国王自らが官職、官位、学位(科挙及第資格)を公然と売ることが行われました。それに大臣たちが倣い、しだいに当然の慣習として根付いていったのです。今回の曹氏の一件も、韓国の歴史を遡れば、さもありなんといわざるをえません。


 見解が一致した(笑)。安倍の加計学園獣医学部新設ゴリ押し事件など、韓国社会的な不正のレベルに照らせば、「微罪」でしかないと言えそうです。僕は当時、それを「韓国並の情実社会化」だと批判しましたが、認識が甘すぎたようです(だからといって、「韓国基準」で居直られては困りますが)。

 そういうわけで、「チョ・グク事態」なるものは、韓国社会のありようからすれば本当は「ありふれたこと」だったわけですが、冒頭の中央日報の社説にもあるように、「文大統領は就任辞で『機会は均等で、過程は公正で、結果は正しい社会』を約束した」がために、「裏切りだ!」という若者や庶民の怒りを招き、韓国のいつものパターンで、「正義の旗は今はこっちだ」ということで、両班たちも白黒問わず、それに声を合わせ始めたのです。韓国の野党(保守派)はもちろんそれを非難していますが、彼らは「腐敗まみれ」だと一般に思われているので、若者の間ではとくに「おまえたちの非難には同調しない」という声が根強く、思うように野党の支持率は上がってくれないようです。

 こうなってくると、文政権の逃げ道は一つしかない。それは言わずと知れた「反日」で、今、韓国はWTOに提訴していますが、「日本に勝った!」という宣伝材料を何としてでも手にして、そちらで「文政権すごい!」の評価を上げて、支持率の低下を食い止めるしかないのです。それも難しいとなると、今度は手の平返しで、「日本との関係修復」を模索することもありうる。それは中道層の支持を取り付けるためで、「現実的な外交能力」をアピールしようとしてですが、いずれにせよ、文政権のそれは「自己都合」から出た方便にすぎないので、そこに誠実さは全くないと見ておくべきです。

 ひどい言い方だと思われる読者がいるかもしれませんが、これは真実です。あの政権がこれまでやってきたことを総体的に見れば、これは言い過ぎでも何でもない。従軍慰安婦問題でも、徴用工問題でも、彼らは日本と結んだ約束を一方的に反故にしたのですが、それは一部の日本左翼が誤解しているような、慰安婦や徴用工の人たちに対する強いシンパシーのなせるわざなどでは全くなくて、保守の朴親子政権や日本に対する憎悪と、彼らの異常なイデオロギーのためなので、それが外交関係上、何を意味するかなどは全く考えていなかったのです。むろん、日本人一般の心理など、顧慮しているわけがない。福島のあの原発事故まで政治利用しているので、その対応の薄汚さは限度を超えている。他方、北朝鮮への恋慕は熾烈なもので、あの異常な独裁国家に呑み込まれての「統一」が彼らの隠し持った「夢」だと見て差し支えないでしょう。中国の異様な「共産党一党独裁下での資本主義」がたぶん彼らの現実的モデルになっているので、独裁を正当化する道具にすぎなかった金日成の「主体(チュチェ)思想」こそが彼らの理想なのです。

 要するに、この政権は初めから「現実離れ」していたので、今回の「チョ・グク事態」であらためてあぶり出された韓国社会の常態化した不正と腐敗に対する絶望感の裏返しで、韓国民は自分たちにとっても危険極まりないこういう政権を誕生させてしまったのです。しかし、悲しいかな、実態は何も変わっていないことが暴露された。看板が右から左に変わっただけの話で、しかも文政権は経済運営に完全に失敗し、外交関係も破綻させ、孤立に追い込まれかねない事態となったのです。このまま素直に(?)潰れてくれればまだしも、任期いっぱいまで粘られると、延命と人気挽回のために次々ロクでもない策動をして、日本としても厄介事が増えるばかりになるでしょう。

 先にも書いたように、文政権は早く「反日カード」を使い過ぎてしまったのと、安倍政権の強硬対応のために、それでは成果が上げられないと見て、今後は戦略を変え、「融和」ポーズを見せるようになるかもしれません。その兆しはすでにありますが、日本が全く応じないと、「日韓関係悪化は日本政府のせいだ」と非難して、自分の立場をよくするのに利用するのです。彼らにとって日韓関係は初めから「関係」ではなく「手段(方便)」でしかないのですが、韓国は宣伝は巧みなので、強硬一辺倒で行っているとはめられてしまう。日本政府はそのあたりよく考えて対応しなければならないので、今の韓国政府に誠実さはないのでそのへんは信用してはいけませんが、第三者の立場から見て良識的と解される対応を取らないと、国際社会的に分が悪くなってしまうので、賢く対応しなければならないのです(どのみちまともな関係は次の政権になってからでないと作れませんが)。

 チョ・グク氏は辞任に追い込まれるのかどうか、しばらくはそれが韓国政局の焦点になりそうですが、いまだに一定の支持があるというのも、上に見たような韓国社会の李氏朝鮮的腐敗体質が続いていて、ホンネからすればそれは「ありふれたこと」だからなのでしょう。野党も、頭丸刈りパフォーマンスなんかしても、元々がそのズブズブの腐敗ぶりが嫌われて支持を失ったので、「おまえらが言ってもなあ…」というところが韓国民の間にはあるのかもしれません。お粗末な話で、前に「朝鮮民族ほど為政者・支配層に恵まれなかった民族も珍しい」と書きましたが、今もそれは同じなのです(李氏朝鮮など、それで民衆反乱が起きて対応できなくなると外国の軍隊に頼って鎮圧しようとしたので、無責任極まりないのですが、そういうことを学校の歴史でちゃんと教えているのですかね?)。

米海軍の新たなUFO報告

2019.09.19.16:58

 最近、このブログは「韓国もの」で埋まっていますが、文政権の際限もない愚劣さ、非常識には驚き、呆れる他なく、自然にそうなってしまったので、「不可抗力」によるものです。あの独善性の化け物みたいな、狂気の観念左翼(文とその取り巻き)の愚行は今後もまだまだ続くと思われるので、あの韓国自身にとっても危険な政権が退陣するまで辛抱強く書き続けるつもりでいるのですが、今回は全く別の話です。

未確認飛行物体の目撃報告、米海軍が「本物」と確認

 オカルトサイトではなく、CNNの記事なので、これは読む人も多いでしょう。「海軍報道官はCNNの取材に対し、この物体を『未確認航空現象(UAP)』と形容した」とありますが、UAPというのは聞き慣れない呼称で、何の略かと調べたら、Unidentified Aerial Phenomena の頭文字をとったもののようです。要するに、UFOだとは断定しないが、それらしきものが空中に(aerial)出現する奇異な現象(高校生向けに書いておくと、phenomena は phenomenon の複数形)、ということなのでしょう。

 映像は2017年12月~18年3月にかけて公開されたもので、高速移動する長方形の物体を、高性能赤外線センサーがとらえている。
 このうち2004年に撮影された映像では、センサーがとらえた物体は急加速して画面の左側に消えていた。センサーは物体の速度に追いつけず、再発見することはできなかった。
 残る2本はいずれも2015年の映像で、戦闘機のパイロットが交わした「ドローンだ」「全部風に逆らってる」「見ろよ、あれ!」といった会話が収録されている。
 海軍報道官によると、UAPに関する情報公開の目的は主に、パイロットの安全を脅かしかねない訓練空域への「侵入」について、訓練生による目撃情報の報告を促すことにある。


 こういうのは「海軍の訓練空域で頻繁に目撃される侵入事案のほんの一部にすぎないと報道官は強調」しているというのだから、何ら珍しいことではないのです。

 新たにエイリアン本(翻訳作業は完了した)を出そうと目論んでいる僕には、こういう記事が増えると世間の関心が高まって出しやすくなるので、「もっとどんどん公開して!」という感じなのですが、UFO、エイリアン問題というのは、ふつうの人が考えているよりずっと奥行きが深くて、人類の文明や生き方、価値観にダイレクトにつながる問題なのです。彼らは人類文明の行く末を文字どおり「憂慮」し、人類は自滅の瀬戸際に立っていると見ている。深刻な地球温暖化や環境破壊の進展一つとっても、そういうのは何もエイリアン様に教えていただかなくともわかりそうなものですが、今の世の有様を見ると、「わかってない」としか思えない。あのトランプとアメリカのネオコンなんか、問題そのものを否定しているぐらいなのです。

 僕が訳した本は、いわゆるエイリアン・アブダクション(宇宙人による誘拐)現象を扱ったものですが、物質的な側面よりも精神面への影響の解明に重点が置かれ、スピリチュアリズムに分類されるものですが、その影響はネガティブなものではないのです。よくSF映画に出てくる「宇宙人による侵略」なんかは僕自身は全く心配していないので、そういうのは人間の無意識の恐怖と攻撃性の投影にすぎません(その気があれば、彼らのテクノロジーは人類のそれとは比較にならないのだから、とうの昔にやっている)。人類にとって最も危険なのは、自分自身なのだということを僕らはよく理解しなければならない。「いやー、まだ大丈夫ですよ」なんて、太平楽なことを言っているうちに人類は絶滅する。その想像力の乏しさには驚くべきものがあるので、その馬鹿さ加減は「万物の霊長」どころの話ではないのです。

 軍事基地周辺でUFOの目撃情報が多いというのは、何も今に始まったことではありません。彼らは戦争、とくに核兵器を使った戦争が起こることを懸念しているので、偵察や情報収集にやってきているのでしょう(核兵器は第二次世界大戦の終わり、広島、長崎への原爆投下によって初めて世に現われたという事実を僕らは忘れるべきではありません。そして今は、その量、破壊力共に、戦慄すべきレベルに達しているので、今度世界大戦があれば、確実に人類は終わるのです。その使用を「抑制」できるほどの自制心があるとは、僕は思っていません。そんなに人類は賢くないのです)。

 墜落したUFOを調べて、その模造品を作る研究なんかもひそかに進められているらしいので、中には「地球製のUFO」も混じっているのかもしれず、話はややこしくなりますが、彼らが武器を使用不能にしたというような話はあっても、爆撃を加えたというような話は聞いたことがないので、その方面のことを心配する必要はないだろうと僕は思っています。韓国の「反日」と同じで、意図的にミスリーディングして、軍や政治家が自分たちの醜行から目を逸らさせるために宇宙人を悪者に仕立てる可能性はかなりあると思いますが。

 僕は創造力豊かな人間なので、時々自分が宇宙人になって地球の有様を眺めることがあります。「何や、この幼稚で超ジコチューのサルの変種は!」と思わざるを得ないので、地球の明るい未来のためにもかかる「害虫」は駆除しなければならないと考える方向に傾くのです。しかし、現実には彼らは驚くべき慈悲と忍耐をもって、遠回しに何とかこれを啓蒙し、教育しようと骨折っているようなので、リスペクトしないではいられなくなる。僕が今回訳した本に出てくるエイリアンたちも、それには色々いて、中にはかなり笑えるのもいるのですが、人類の行く末を心配していて、根本的に信頼しうる、そう結論づけられるのです(むろん、そういうのを目撃したり、宇宙船に連れて行かれてあれこれ色んなことをされたりすると、大方は深刻なトラウマになる。それは通常「あり得ない」ことなので、それを事実として受け入れること自体が世界観の崩壊を招くのです。しかし、それを乗り越えたとき、そこには全く違う意味合いが含まれていることを発見して、彼らの世界観や自己観は大きく変化するのです)。

 尚、こういう話自体が「全くありえない」ことだと言い張る人たちはまだいて、「科学」を装って非科学的な決めつけをして恥じない代表格の本の批判を、その訳本が出る(まさにそれが目下の僕にとっては問題なのですが…)のに合わせて、このブログに載せる予定なので、それを読んでから、どちらが「科学的」で「まとも」なのか、読者はご判断ください。

 にしても、この画像の謎の物体、バットマンのマークみたいに見えませんか? 「ちょっとサービスしてやろう」ということで、こういう形態を見せたのでしょうか?

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