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ご報告

2021.11.03(19:37) 867

 10月25日(月)に父大野龍一が療養中の病院で息を引き取りました。本人の遺志に従い葬儀は家族のみで執り行いました。ご心配をおかけしていた皆様には、ご報告が遅れましたこと、また略儀ながらブログでのご報告となりましたことをお詫び申し上げます。

 膵臓がんの宣告を受けてから約2カ月、父自身が当ブログに「余命宣告」と題する記事を書いたこともあり、多くの方々から日々温かいお見舞いのメッセージをいただておりました。皆様のお陰で父が最後まで生きる希望と喜びに満ちた人生を送ることができましたことを、本人に代わって厚く御礼申し上げます。今まで本当にありがとうございました。

 当ブログは父にとって皆様と対話するための大切な場でありましたので、今後もそのままの形で公開を続けることにいたします。新たな記事が追加されることはありませんが、過去の記事は今までと変わらずご覧いただけます。お暇な折にでも、古い記事を繙いて思索の材料をくみ取っていただければ、それが何よりの供養になるかと存じます。

 末筆ながら、現在、出版に向けて調整を行っている父の遺稿について簡単に述べさせていただきます。これは亡くなる直前まで父が加筆修正を続けたもので、出版が適えば最初で最後の自著ということになります。内容としては、これまでの父自身の思想の歩みを振り返りつつ、現代社会の根本問題を追究したものとなっておりますので、当ブログの読者の皆様には面白くお読みいただけるのでないかと期待しております。本人がその出版に立ち会えなかったことは残念ではありますが、息子の私が遺稿を引き継いで作業を進めて参ります。出版の目途が立てば、当ブログにてご報告いたしますので、気長にお待ちいただけますと幸いです。


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祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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ブログの更新について

2021.10.10(13:29) 865

 病床の父に代わり、今回は簡単ながら息子が近況のご報告をさせていただきます。前回の「近況報告」から少し時間が空いてしまい、父の病状のその後をご心配してくださっている方もいらっしゃるかと存じます。実際に多くの方から心のこもったお見舞いのメッセージをいただき、家族一同大変感謝しております。

 父はブログを通して皆様と交流することを大きな生きがいとしておりますので、今も病状が許せば新しい記事を書きたいという意欲を持っています。しかし、現状は体力的にそれが困難なので、しばらくブログの更新はお休みさせていただくことになるかと思います。気力・体力が回復すれば、また新たな記事をアップすることもできるかもしれませんので、その際はご覧いただけますと幸いです。

 皆様には多くのご心配をおかけしてしまい申し訳ありませんが、今後ともどうぞよろしくお願い致します。

祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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近況報告

2021.09.28(17:24) 864

 かなり長期間更新がなかったために、読者にはあれこれご心配いただいているだろうと思います。申し訳ありません。これは妻のパソコンで書いているもので、アップは息子のほうがしてくれると思うのですが、僕は目下入院中です。しばらく通院・投薬治療を受けていたのですが、今月17日、どの段階まで行ったとき入院が妥当になるか質問し、二、三先生と直接がやりとりがあった後、限界に近くなっているかもしれないということで、即日入院となりました。

 入院当初はひどい状態で、家族はそれ以前からもう長くはもたないと見ていたようですが、ひどい体力低下・衰弱と、おなかの痛み(それも各種ある)等あって、痛み止めなども制限ギリギリまで使っても収まらず、無理を承知で看護士さんたちに背中を撫でてもらったりしていたのですが、数日して安定に向かい、各指数値も安定し、信じられないほど事態は好転しました。でなければこんな記事など書いていられないので、入院前は二行のメールすら書けなくなっていたのです。

 今後どうなるかは予断の許さないところですが、病院スタッフの皆さん、家族の支援を得て、やりかけた仕事を次々片付けるなど、非常に充実した日々が送れています。痛み止めにモルヒネ系の薬物を使っている関係で、不思議な感触があったり、絶え間ない眠気に襲われるといったことはあるのですが、体力の戻り具合も全然違うので、この状態なら、僕本人としては申し分なしです。

 何が幸いしてこうなっているのかは神ならぬ身にはわかりませんが、多くの人たちの僕の知らないご尽力や見えざる力のおかげもこうむっているのではないかと思い、感謝に堪えません。使える時間を与えられている(しばらく前は苦痛でそれどころではなかった)のはありがたいことなので、今はできるだけそれを善用したいと心がけています。

 ありがとうございました。


祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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ガースー退陣で差すか、希望の光

2021.09.03(19:15) 863

 これは闘病中の僕にとっても明るいニュースでした。「コロナ対策に集中するため」というのは例によって好都合な後からのこじつけで、その前は解散を先にやって自民党総裁選を先延ばしすることを画策し、党利党略ならぬ「個利個略」だと批判されて潰れると、「今はコロナ優先で、そんなことをしているときではない」とそれを正当化したのと同じで、何のことはない、その後もいつものように裏であれこれ企み、結局全部うまく行きそうもないのがわかったので、とうとう観念したのです。超不評の二階を幹事長から外す程度ではもはやどうにもならなくなった。菅や二階が権力の源泉として悪用してきた巨額の機密費(使途の報告義務はない)についての記事も最近よく見かけますが、今の自民は日本社会に巣食う癌細胞以外の何ものでもないので、次の総理総裁が誰になるかは知りませんが、ちゃんと通じる言葉と論理で語って、そこに真実性があるような人に総理をやってもらいたいものです。ガースーのように自分の言葉も、生きた理念やヴィジョンも、人々への共感能力も何もなく、裏で恫喝・画策するのは得意だが、正面切って語れるものが何もない政治家だけは願い下げです。ほんとに、戦後最悪の総理でした。自分から引いたということで、日本社会のつねとして、「菅総理のよかったところ」を無理に語る記事がしばらく増えそうですが、「やれやれ、やっとか…」という思いしか、僕にはありません。ガースーや二階、麻生や安倍といった面々は、国会議員そのものをやめて引退すべき(それが自民党のためでもある)と思いますが、それはしそうにないから、古い体質は温存され、それが今後も大きな仇になりそうです。

 次は岸田になるのか、河野になるのか、それとも石破なのか? 問題はその選出プロセスで、今度は注目されているから派閥が裏であれこれというのは難しそうですが、それでもやってしまうのが今の自民党なので、とんだ茶番にならなければ幸いです。仮にガースーが引き続き立候補したところで、オープンにやった場合、彼には正面から議論を戦わせ、相手を説得したり抑え込んだりする能力は元からないから、上の三人の誰が相手でも、勝ち目はなかったでしょう。独善性のかたまりのような彼も、さすがにそのあたりは読めたのです。

 株価はガースー辞任の一報が流れた後、一時500円も上がったそうですが、これも理解しうることで、彼が総理の座にある限り、社会の沈滞ムードは募るばかりで、上向く気配がありませんでした。コロナだけではなく、菅総理その人が疫病神みたいに感じ取られるようになっていたわけです。彼が真実性に乏しい「前向きな」言葉を棒読みすればするほど、聞いている側の疲労倦怠感が募る。何でもいいから、早くおまえどっかに消えてくれと、感じている人はおそらくかなりの多数に上ったでしょう。遅きに失したとはいえ、日本人はやっと“ガースー禍”からは解放されるのです。それだけはほんとによかった。

 愚かな東京五輪開催へのこだわりと、甘い希望的観測に基づいてしか行動しない菅政権の無能無策のために、日本のコロナからの回復は他の先進諸国と較べて大幅に遅れそうですが、とにかく今の日本社会に欠けているのは希望です。ともに協力し、助け合って、困難を乗り切っていこうという気風が、世論完全無視で勝手なことばかり仕出かすガースーのアホタレ政治のせいで深刻に損なわれてしまった。本来はそういう雰囲気がつくりやすい日本でそうなってしまったのです。次の自民総裁にはそこらへんよくわかった人が就任してもらいたいので、それで自民人気が復活すれば今度の選挙で灸を据えることは難しくなるかもしれませんが、野党も「無責任だ」という非難(じゃあ、ガースーが続けた方が日本のためだというのか?)ばかりではなく、明確な政策を打ち出して、正面から戦う姿勢を見せてもらいたいものです。マスコミもそこらはちゃんと報道する。結局のところ、今の有権者が最も求めているものは、「人間として信用の置ける、当事者能力のある誠実な政治家」でしょう。それがどこにもいないということになると、政治家たちはたんなる社会の寄生虫としてしか存在しないということになります。与野党問わずそれでは、この国は今後の国難的自然災害の到来以前に、終わっていたということになるでしょう。そういう緊張感、少しでも今の政治家センセにはあるのでしょうか? 言葉はタダとばかり、鹿爪らしい顔つきでやたら大袈裟なことを言う御仁はたくさんいるようですが…。



祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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今の日本政治はまとめてゴミに出した方がいい

2021.08.31(21:09) 862

 僕は前回書いたような事情により、捨てる物を少しずつ整理して、まとまったら便利屋でも呼んで全部持ってってもらうつもりでいるのですが、今の日本政治も一緒にゴミに出して捨ててしまえばどんなに清々するでしょう。次のような記事を読まされると、ことにその思いが強くなります。

なりふり構わぬ”岸田潰し”の菅首相にドン引き 幹事長候補は総裁選断念した下村政調会長か? 

 無能なガースーもこういう場面になるとにわかに活き活きしてきて、動きが素早く、的確で、かつ頭もよく回るようになるようですが、そこに二階だの、下村だの、甘利だの、安倍だの麻生だのといった寒気がするような面々が入り乱れて、いわゆる「政局闘争」というのをやっているのです。彼らにとって政治とはまさにこれで、一般国民が政治だと思っているようなものは彼らの意識のほんの片隅を占めるものでしかないのです。

 この中では岸田が一番「人間的」ではありますが、かつては評判がよかったのに、安倍からの政権禅譲を期待するあまり、節操のないゴマスリ、迎合一点張りで、「ああ、こんな主体性のないゴマスリ野郎は駄目だ」と見切りをつけられてしまったから、国民へのアピールにも乏しいのです。おまけに勝負勘がないし、喧嘩の仕方も知らない。政治信条で一致した、その方面に強い右腕的存在がいてくれればいいが、彼にはいなさそうです。人がいいというだけで、カリスマ性には乏しいのでしょう。

 ついでに、こういうニュースもありました。しばらく前に、「アフガンから自衛隊が日本人一人を救助した」というニュースがあって、なんじゃそれはと思っていたら、本当は「関係アフガン人500人救助」を意図していたというのです。それなら自衛隊機を送ったのもわかる。ところが完全に失敗して、日本人一人を助けただけに終わった。次の記事はそれに関する詳報です。

日本の「アフガン退避作戦」こんなにも遅れた理由

 むろん、自衛隊が悪かったのではない。政治が怠慢すぎて、初動が遅すぎたからです。次のような話は読む人の心胆を寒からしめるものです。

 なぜ日本政府が動くのはこんなにも遅かったのか。残念ながら、日本政府は日本人に協力してきたアフガニスタン人について何も考えてなかったように見える。
 実際、日本大使館の職員12人は8月17日にイギリスの軍用機を利用して国外退避した。この時、アフガニスタン人のスタッフが1人も同乗していない。
「いったん外交官の退避が終わると、『任務は完了した』という安堵感が漂った」と、鶴岡准教授は指摘する。「政治家たちの注意力は低いままだったが、自民党議員に背中を押され、他国の作戦を目の当たりにしてやっと、政府はアフガニスタン人の同僚たちも救出されるべきではないかと気がついた」。
 岡田隆駐アフガニスタン大使は、ガニ政権崩壊までにアフガニスタンを離れていたと伝えられている。イギリスやフランスの大使が、最後まで残って業務を続けたのと対照的だ。


 早い話が自分たちだけさっさと逃げて、今後危険にさらされそうなアフガン人職員や関係者のことは念頭になかったということなのでしょう。他の先進国でそんな対応を取った国があるとは寡聞にして聞きません。人間の自然の情として、現地スタップたちがその後無事で済むのか、身の上を案じるのはごく自然なことだからです。現派の大使館員たちも「彼らを助けないと」とは言わなかったのか? それとも日本政府は軍隊は送り込んでなかったから、そこで働いていても敵視はされないということなのか? それなら後で500人脱出させるなんて話は出なかったはずで、要はジコチューすぎたから日本人だけ脱出させて事足れりとしかけたのです。後で「これでは他国からも批判されるかもしれない」という情けない外圧で動き出したが、時すでに遅し。何かぞっとさせられる話です。率直に言わせてもらえれば、血の通った人間のやることとは思えない。やってることにハートがなさすぎるのです。

 福島原発事故の際も、東電社員は蜘蛛の子を散らすようにまっ先に逃げ出していたと言われましたが、今のコロナ対応のまずさ、想定外(菅政権にとっては)の感染拡大で病院は満杯で人手も足りないから、ギリギリまで自宅療養して下さい、容態が急変して間に合わなくなることもありますが、それには目をつぶって下さいという(むろん、表面上は残念でならないようなふりだけしてみせるのですが)ガースーや小池知事の酷薄さも、こういう対応と通底している感じがします。小池知事も、いまだに国政への色気は大ありだという話で、それであれこれ二階と連絡を取り合っていたりするのでしょう。あれは緑のタヌキというより、ほとんど妖怪に近い。

 仮に早い段階でオリンピック中止を決断し、国民の信頼と協力も得て、コロナ対策に邁進していれば、今の医療崩壊同然の事態には立ち至らなかったでしょう。国民の政治の受け止め方も全然違って、社会にももっと前向きの雰囲気が生まれた。ひどい政治不信で、今の日本人はメンタル的にもひどく傷ついているのです。それは全く無用な傷だった。

 冒頭の記事にもあるように、しかし、自民は反省なしで今後も政局闘争に明け暮れ、国民不在の政治を続けてくれるでしょう。野党の異常な不人気(それには僕も驚いていますが)のおかげで、議席は減らしても過半数は維持できる。コロナ騒ぎが落ち着き、経済の先行き見通しも立ってくれば、国民も“冷静”になって、また支持率も上がってくるはずだとガースーは楽観しているのでしょう。にしても、そもそも彼らは何のために政治家になり、政治で何を実現しようとしているのでしょう? 権力ゲームそれ自体の他に、何か社会のため国民のためという生きた目標があるのか? 人間味に乏しいガースーや二階の表情からそのようなものを読み取るのは、おそらく誰にとっても困難でしょう。環境問題がセクシーだの何だの言い始めたあたりから、おかしさが本格的に目立ち始めた進次郎なんかも、ここにきてえらくガースーに肩入れして、何が目当てなんだと言われていますが、悪魔に魂を売り払うのがどういうことなのか、若い彼に自覚があるとは思えないので、考え直すなら今のうちだと思います。



祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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