祝子川通信 Hourigawa Tsushin

美達大和氏のブックレビュー

Posted by 大野龍一 on

 前回の記事がイレズミだったので、続き具合が若干よろしくないような気もするのですが、これは書いておかねばなりません。 先頃、知人に「こういうのがスタートします」というメールをもらって、いくらかびっくりしたのですが、無期懲役囚兼作家(ヘンな言い方ですが、事実そうなので)の美達大和氏がインターネットでブックレビューを始めるというのです。・無期懲役囚、美達大和のブックレビュー 刑務所にいるのに? むろん...

公務員とイレズミ

Posted by 大野龍一 on

 先日テレビで、大阪市の職員(正規職員、つまり正規の公務員という意味でしょうが)には刺青をしている者が五十人以上いるというニュースを見たときは、ほんとにびっくりしました。橋下大阪市長はそれについて「分限免職」の可能性も口にしたそうですが、ニュースキャスターが「それは解雇を意味するから、かなり厳しい処分ですね」と言ったのには二度びっくり。「厳しい」も何も、常識からすればクビがふつうではないかと思った...

全原発停止で困るのは原子力ムラだけ

Posted by 大野龍一 on

 前から「たぶんそうなるだろう」と言われていたとおり、昨日北海道の泊原発3号機が定期検査のために停止し(午後11時頃出力ゼロになった)、これで日本で稼働中の原発は一機もなくなったそうです。 奇しくも昨日は「こどもの日」で、その日の終わり頃ギリギリで原発が止まったのは、何か暗合めいた出来事のような印象を受けます。きわどいところで未来が救われるかのようなシンボリックな意味をもつものと、少なくとも僕には感...

「バベルの塔」新釈

Posted by 大野龍一 on

 この有名な話は、旧約聖書の創世記第十一章(Genesis Chapter11)に出てきます。 東遷してシナルという平野に至った人々が、そこに街を建設するだけでなく、天にまで届く高い塔を建てようとしているのを見て、神が怒り、それまでこの世界には一つの言語しかなかった(the whole earth was of one language,and of one speech)のが、神がそれを混乱(バベルの名はそれに由来する)させ、互いの言葉が通じなくなるように仕向けて...

ETV特集「失われた言葉をさがして~辺見庸 ある死刑囚との対話」を見て

Posted by 大野龍一 on

 先週土曜深夜にこれを観ました。再放送だったようですが、何とも言えない感じがしました。自分が若い頃感じていた社会への青年らしい怒りや苛立ち(それは自分自身への焦りとないまぜになっていた)、今の社会の「嘘っぽさ」に対するなかば諦めに近い感情、「この先生きていて、まだ自分にすることが何かあるのだろうか…」といったリフレインのように頭の中で繰り返される思い等々が、見ているうちに混ぜ合わされて一緒に出てく...